2017年式iMac 21.5インチを極めて私的にレビューしてみた

卓上のiMac

2017年版、最新のiMacを買った。Retina 4Kのきれいなディスプレイのやつだ。思えばこれで、人生3代目のiMacとなる。やはり、私にとってパソコンといえばiMacである。こいつじゃないと、しっくりこない。

さて、今回はこの最新iMacの機能や使い心地についてレポートしたい。性能や機能はあちこちで紹介されているが、以下は私の実感に基づいた内容となっている。

購入したiMac 2017のスペック

このマックについて

現在iMacの購入を検討している方は、他の人がどのiMacをどんなスペックで買っているのか気になっているだろう。参考までに、私がどんなチョイスをしたのかをご紹介したい。

まず、私が今回購入するiMacに求めていた条件はこちら。

  • Parallels Desktopを使ってもストレスなく動くこと
  • U-NEXTやAmazonプライムで美しい映像が見られること
  • 起動や動作が速いSSDを積んでいること
  • 将来的に最低限の動画編集ができること

こういった部分である。

こないだまで使っていたMacBook Air mid-2011は非常にいいパソコンだったのだが(ラップトップとしては金字塔ではないだろうか)、Boot CampでWindows10を動かし、Edgeで複数タブを開いているとだんだん熱くなるという現象を起こした。余計なデータを削除することで改善はしたが、やはり4GBのメモリでは余裕がなかったようだ。

というわけで、今回はメモリをデフォルトの8GBから倍増させ16GBにした。

また、MacBook Airに慣れてしまったので、SSDが欲しかった。もうハードディスクのみなんて使ってられない。そこでSSD256GBのバージョンにしようと思ったのだが、やや高い。そこで、1TBのFusion Driveにした。

iMacのストレージ

Fusion Driveとは、その名の通り、ハードディスクとSSDが「融合」した記録媒体だ。1TBの容量だと、SSDが32GB分入っているらしい。賢いmacOSが、「よく使うデータはSSD、あんまり使わないのはHDに入れとこう」と勝手に判断してくれる優れものだ。

ストレージもこれで決定。

おっと、オプションの前にまずどのモデルを選択したのかを書くべきだった。私が選んだのは、21.5インチである。2011年に買ったのもこれだし、27インチは大きすぎて不便だろうとの判断である。

 

持ち運びのことも考えるべし

21.5インチのiMacはヤマトのパソコン宅急便でギリギリ運べるが、27インチになると不可能になる。また、21.5インチのiMacは機内持ち込みで海外へ持っていった人がいるが、27インチになると難しそうである。

それほど大きな画面にはこだわらないし、あとあとのポータビリティを考えると21.5インチがおすすめだ。

 

また、21.5インチでも、Retina 4Kとそうでないのがある。私はもう、せっかくなら4K画面が見てみたいので、こちらを選択した。あまり深い意味はない。

iCloudでデスクトップなどが共有! 同じパソコンのように使える

iMacを起動してWi-Fiでネットに繋いだとき、驚くべきことが起こった。なんと、自動的に前のMacBook Airのデスクトップがそこに出現したのだ。同じファイルやフォルダが、何わぬ顔でそこにあった。「どうも、お先してます」みたいな感じで。

確か、macOS Sierraからだったか、デスクトップに置いたものは自動的にiCloudに保存されるようになった。で、実はこれは逆も然りで、新しいMacを購入してApple IDでサインインすると、iCloudのデスクトップが反映されるのだ。

というわけで、USBなどを使ってデータを移す手間が省けたというわけだ。

さらに、こんなものも自動的に引き継がれていた。

  • Safariのお気に入り
  • 各種パスワード(キーチェン)
  • ユーザー辞書の単語

これらもいちいち登録し直す必要があると思っていたが、その必要はなかった。

つまり、新しいiMacを買ったのに、アプリ以外の面ではほぼ前のパソコンと同じもののように扱えるというわけだ。

一点、パスワードまで引き継がれてしまうのはセキュリティ上危ないような気はしたが、Apple IDが必要だし、iPhoneを使った認証も必要なので、その2点さえ気を付けておけば万事オーケーである(IDがバレた上でiPhoneまで盗まれた場合、ジ・エンドとなる)。

驚きの新機能! 画面分割Split Viewと目に優しいNight Shift

この機能がいつから実装されたのか定かではないが、今回iMacを購入するまでまったく知らなかった。素晴らしすぎる機能なので、知らなかった方、未使用の方はこれをきっかけに使用して見て欲しい。

左右に画面を分割できるSplit View

スピリットビュー

これは2つのウィンドウを左右別々に表示できるという機能。Windowsにも付いていた。この機能を使うと、例えば左側にSafari、右側にメモ帳を表示するなどして画面をいっぱいに使用できる。Dockも消えるし、上のバーも消える。集中して作業できるのだ。

また、左右のウィンドウは幅を変えることもできる。この、幅を変えるときのエフェクトがさすがMac、かっこいい。縮める側のウィンドウ全体がぼやっとして、カーソルを止めるとクリアーになる。こういうところが、好きなのだ。

けれど、Windowsと比べてSplit Viewのショートカットがないのが痛い。ウィンドウ左上の緑のボタンを長押しするとSplit Viewになるのだが、キーボードでこの操作ができないのだ。⌘キー+左右というWindowsと同じ感じのショートカットを設定して欲しかった。

夕暮れ以降はBlue Lightを低減するNight Shiftを

ナイトシフト

毎日長時間ディスプレイを見ていると、その光の害が気になるものだ。とりわけ目に有害なのは青色の光、Blue Lightである。これをカットするにはさまざまな方法があり、例えばメガネにブルーライトカット機能があったり、モニター自体にそういうモードがあったり、フィルムをディスプレイに貼ったりという方法がある。

だが、2017年式iMacの内臓Retinaディスプレイには、標準でNight Shiftなるモードがある。設定しておいた時間になると、画面が暖かい色に変化、つまり青系の色が減るのである。

ただ、このNight Shiftがなかったとしても、iMacのディスプレイはそれほどどぎつくない。MacBook Airを使ってて目の疲れを感じたことはあるが、去年2011年式iMacを使ってて目の疲れを感じたことはなかった。

超クールだぜ、ライブ変換

これはmacOS El Capitanの頃からあるようだが、今回はじめて知った。ライブ変換だ。皆さんは普段、どういうプロセスで文章を書いているだろうか? おそらくこんな具合だろう。

  1. 文章を入力する
  2. スペースキーで変換する
  3. エンターキーで決定する

こんな感じだろう。私もこないだまでそうだった。だが、ライブ変換を使えば、テキストの入力はこうなる。

  1. 文章を入力する

そう、これだけ。テキストをだだだだっと入力していくと、スペースキーなど通さずとも自動で変換されていき、一定の長さになると勝手に決定されていくのである。このアシストはすごい。おそらく、iPhoneの予測変換の技術を応用したものなんだろう。

もっとも、まだまだ慣れていないし信用しきれていない部分もあるので、私の場合はこまめにエンターキーをバチバチ押しがちだ。けど、慣れればほぼ、スペースもエンターも使わずに文章入力ができる。

ここがダメだよ、iMac

以上、iMacとmacOSのいいところばかりを紹介してきた。が、もちろん弱点もあれば、私にとって「これはどうなの?」という部分もある。3つ、いちゃもんをつけておこう。

Magic Mouse2が使いにくい

以前、初代のMagic Mouseを使っていた頃は、まったく使いづらいと感じたことはなかった。が、その後、MicrosoftのWireless Mobile Mouse 3500を使っていたら、Appleのマウスが使えなくなった。

Magic Mouse2が初代に比べて扁平すぎるからなのか、あるいは私がMicrosoftのマウスに慣れてしまったからなのかはわからないが、とにかく使い物にならない。

Magic Mouse2

まず、カーソルの動きが遅い。最速の設定にしても全然ダメだ。あと、やや重いし、持ち上げにくい。クリックも重い。

何らかの方法を使ってカーソルの動きを早くすればまだ何とかなる可能性はあるが、しかしちょっと厳しそうだ。現在は別のマウスを使っている。

Iiyamaのモニターが接続できない

MacBook Airにつないで使っていたiiyamaの23.8インチのディスプレイ、それが使えなかった。最初はデュアルディスプレイにしようと思い、USB-CからHDMIに繋げられるケーブルを買ってつないでみた。が、まるでダメだった。

おそらく、Apple純正のアダプタを使えば大丈夫なのだろうが、それが8,000円弱くらいする。めちゃ高いのだ。まあ、Split Viewも使えるし、私はデュアルは諦めることにした。

にしても、mini Display PortもHDMIもないというのはかなり不便。これでは、普通に繋げられるモニターなどほとんどないだろう。せっかくデスクトップなのだから、もうちょっと旧世代のポートも残しておいて欲しかった。

マイナーアプリのファイルを開きにくい

かなり細かい話になるが、Apple純正以外のアプリで作ったファイルだと「開発元が未確認のため開けません」となってしまう場合がある。例えば我が愛用のiText Expressで作った文章ファイルも、ダブルクリックすると「開発元が未確認のため開けません」とでてしまう。

「それくらい確認しとけよ。っていうか今確認しろよ!」と思ってしまうが、仕方がない。

で、絶対開けないかというとそんなことはなく、右クリックして「開く」を選べば開ける。けど、いちいちこの作業が必要になる。できればもうiText Expressは「開いてもいいリスト」みたいなのに登録しておきたいのだが、それができない。いちいち必要になる。

macOS Sierra以前のバージョンではそういう措置ができたのだが、これがなんと、できなくなっている。面倒なことこの上ない。

iMacを新しい相棒にして

MacBook Air 11inchも相当にクールでいかしたやつだったが、このiMacもかなりすごい。基本性能が高いうえに、気がきく。こっちのポテンシャルをさらに引き出してくれる要素が満載だ。もしかしたら、気に入っていないMagic Mouse2すら、実は私が使いこなせてないだけなのかもしれない。

ちなみに、5月に一波乱あったドスパラのMagnate IMに比べて、音は非常に静か。小さく「サーーー」みたいな音はしているが、ファンは回ってんだか回ってないんだからわからない。高周波も発生してない。音の問題は完全クリア。

この静かで活かす、最高のiMacで、さらにインターネットの深みへダイヴしていこうと思う。

2ヶ月使ってみた感想

ここからは追記だ。上のレビュを書いてから1ヶ月とちょっと、新iMacを使ってほぼ2ヶ月が経過した。当初気になっていたことについてや、実際にしばらく使ってみて気づいた点について述べていこう。

動作音は非常に静か

以前、ドスパラのパソコンを買ったときはファンの音に耐えきれず、購入してすぐに売ってしまった。それが若干トラウマになっていたのだが、iMacはまるで平気だ。まったく問題ない。動いている音はするが、耳障りになることはまったくない。MacBook Airのような無音ではないものの、気にならない。高周波のノイズも出ない。完璧だ。

ドスパラ Magnate IMを買い、わずか一週間後にヤフオクで売った話

2017.08.15

ディスプレイは目が疲れない

このiMacの前は、MacBook Airにiiyamaのディスプレイをつないでいて、そいつは本体にブルーライトカットの機能があった。iMacはNight Shiftという機能があって、「本当にこれで大丈夫なのか?」と思ったが、大丈夫だった。ほぼ一日中iMacの画面を見ているが、目が疲れたと感じたことはない。これも完璧だ。

MacBook Airをデュアルディスプレイにしてデスクトップみたいに使う方法

2017.07.18

キーボードは使いやすい

キーボードは旧型に比べて角度がなくなり、平坦に近い形になった。これが「どうなんだ?」と思っていたが、問題なく使えている。大きくなったファンクションキーも右左のキーも、ストレスなく使えている。下にランチマットを引いているので、机の上で滑らせて動かすことも容易だ。充電はまだ一回もしていない。

ライブ変換は微妙

上のデビューでは割と好意的に評価していたライブ変換だが、ちょっと使いにくさを感じている。予期しないところで変換されたり、無変換にしたいのにしづらかったりと、ちょいちょい不便。Parallels Desktopを使って頻繁にWindows入力をしているから、頭の切り替えがしにくいという事情もあるのだが。まあ、ライブ変換はオフにすればいいのだけれど。

あと、ことえりのバカっぷりにイラつくこともしばしば(これはずっと前からだけど)。「ほし」で何回も「★」と変換してるのに、未だに「★」が上位候補に来てくれない。なぜだ?

Parallels DesktopでWindows10を使ってみたレビュー【SIRIUSも動くよ】

2017.09.09

音質も微妙

2011年にiMacを買ったときは、思いの外スピーカーの性能がよくてびっくりしたが、今回のiMacのスピーカーはイマイチと感じてしまった。モノとしてよくなってるのかもしれないが、感動はなかった。むしろ、JBLのスピーカーの方がよかったような気さえしている。決して悪くはないのだけれど。

総合的には……

すべてひっくるめて考えれば、このiMacには満足である。ほぼストレスなく使えているし、これといった難点がない。性能的にはもちろん申し分なく、キビキビと動いてくれる。そういえば、まだ一回もブラウザなどのアプリがフリーズしたことがない。素晴らしいパソコンである。今後数年は活躍してくれるだろう。