ドスパラ Magnate IMを買い、わずか一週間後にヤフオクで売った話

Magnate IMひとそろい

今年の5月、私は悩んでいた。苦しんでいた。五月病ではない。パソコンの不調に、だ。2013年に購入した11インチのMacBook Airがたびたび発熱するようになり、それまで存在しら知らなかったファンがしきりと回転し、とても落ち着いてパソコンを使える状況ではなくなってしまった。

花粉アレルギーのせいか、私自身の頭痛続きでしんどかったのだが、愛用のMacBook Airはさらに深刻で、ちょっとブラウザで複数タブを開くだけでウィーーーンとファンが回り、エスケープキー周辺がアツアツになるという惨状。お手上げだった。

そこで散々迷った末に購入したのがドスパラのMagnate IM(マグネイト・アイエム)というパソコンである。始めてのデスクトップ型WIndows機ということでテンションも上がり、こいつが新しい相棒になるか、と思われた。が、結果は思わぬものに……。

ドスパラMagnate IMを購入して売却するまでの顛末をまとめておこう。

ドスパラはBTO? なにそれ?

それまでMacBook AirにBoot CampでWindows10をインストールして使っていた私だったが、どうせパソコンを買い替えるならWindows機を買ってしまおうと思った。ぶっちゃけMacの方が好きなのだけれど、現状Windowsをメインに使う必要があるため、そうしようと思った。

だが、Windowsというのは選択肢が多い。多すぎる。MacならApple製品を買うしかないから、選択肢は実質3,4つほどしかないわけだが(カスタムは別にして)、Windows機は国内外から無数に出ている。東芝、ソニー、富士通、NEC、Dell、HP、Lenovoなどなど。

そんな中、検索に検索を重ねて目を付けたのはBTOパソコンだった。

び、ビーティーオー? ……あの、テレビで過激なことをやると文句を付けてくる組織?

それはBPOだ。BTOというのは Buld To Order の略で、要するに受注生産のこと。あらかじめ決まったスペックのパソコンがあるのではなく、細かなパーツやスペックを指定して、自分に合ったパソコンを組み立てた上で売ってくれるサービスである。

もちろん、東芝やソニーといったメーカー製のパソコンもストレージ(HDやSSD)だとかメモリの容量をアップさせるくらいはできる。けど、BTOパソコンはそのへんのカスタマイズに加え、ファンを別のものにしたり、ビデオボードをいいものに変えたり、ブルーレイのスロットを追加したりなど、自由度の高いカスタムが可能になる。おまけに、値段も安い。

そのBTOパソコンの中でも評判がよかったのが、ドスパラだった。

ドスパラのMagnate IMを選んだ理由

Magnate IM本体

現在、BTOパソコンとして有名なのはドスパラとマウスコンピューターである。マウスコンピューターの方はYouTubeにたびたび広告を出したり地上波のテレビでもCMをさかんに流しているので有名だ。

いや、その話の前に、まず私が新しいパソコンを購入するときに考えていたチェックポイントを書いておこう。

  • デスクトップパソコンであること
  • SSD搭載であること
  • メモリはIntel Core i5以上
  • 値段は10万円以下

私はブラウジングとテキストの作成、動画視聴ができればそれでよかったので、あまり高スペックは望んでいなかった。それでも、複数タブを開くだけで発熱したMacBook Airのこともあるし、多少の余裕は欲しい。あと、MacBook Airで感動したSSDの起動速度のはやさはもう手放したくない。

というわけで、以上のようなスペックが条件となった。

そんな条件のもとで探していてたどり着いたのがマウスコンピューターとドスパラだ。具体的に言うと、マウスコンピューターのLUV MACHINES miniというもの。縦型でとても薄い。Mac miniのWindows版といった印象だ。値段も手ごろ。

だが、この小ささが若干気になった。小さいということは放熱機能が弱く、また発熱してしまうのではないか? あるいは、パーツがノートPC用で、どこかしら貧弱な部分があるんじゃないか?

そんな疑いがある中で知ったのがドスパラのMagnate IMだ。性能的にはLUV MACHINES miniと大差ないが、ケースが大きい。さらに、カスタムの自由度も高い。値段もそれほど高すぎない。

というわけで、私は必殺の楽天カードを取り出し、このMagnate IMを購入したのだった。

ドスパラ Magnate IMのスペックは?

では、どのようなカスタマイズをしたのか? いま現在購入を検討中で、どういうカスタム内容にしようか迷っている方もいると思うので、参考までにお見せしよう。煩瑣な部分は省くが、だいたいこんなスペックで購入した。

OS Windows 10 Home 64bit のインストール
メモリ 《4GBから無料アップグレード》8GB DDR4 SDRAM(PC4-19200/8GBx1)
電源 350W 静音電源
CPU インテル Core i5-7400 (クアッドコア/定格3.00GHz/TB時最大3.50GHz/L3キャッシュ6MB)
CPUファン [カスタマイズ] 静音パックまんぞくコース (高性能CPUファンで静音化&冷却能力アップ)
SSD [カスタマイズ] 【SSD Liteパック】>>データ読み書き速度を大幅に高速化できる、SSD 120GBを追加します。
ハードディスク/SSD 【SATA3】 500GB HDD (SATA6Gb/s対応)
ハードディスクの静音化 メインハードディスクの静音化無し
キーボード [カスタマイズ] Logicool Wireless Keyboard K275 (108キー日本語、メンブレン、無線)

メモリはサービスで4GBから8GBにしてくれたのでラッキー。また、基本はHDだけだったのだが、SSDを追加。これはマスト。

さらにポイントは静音パックまんぞくコースである。私はもうMacBook Airの静かさ、というか無音に慣れていたため、なんとしても静かなパソコンが欲しかった。なので、プラス数千円を払っても、これは追加したかった。

こうして、私はドスパラのMagnate IMを購入したのである。

お値段は送料など含めて86,863円だった。

ドスパラ Magnate IMの「音」問題

うるさがる男

ドスパラの対応ははやかった。ネットで注文をしたわずか2日後には出荷されたのだ。BTO、受注生産だというのに、なんという対応のスピード感だろう。これに、私は満足していた。

実際に本体を箱から取り出してみると、その重量感といい大きさといい、なかなかゴツくていい感じ。もちろんiMacやMacBook Airのスタイリッシュな感じ、アルミの質感も好きなのだが、初めてこういった黒々とした、いかにも箱(ザ・ボックス!)といったパソコンを手にしてテンションが上がった。

いざ、電源をオンにする。起動する。もとからあったiiyamaのディスプレイに設定画面が表示される。キーボードやマウスもちゃんと認識し、Wi-Fiにもつながった。いい感じ。

というわけで、私は5月の中旬、それまで使っていたMacBook Airのデータを移したり、アプリをインストールしなおしたりと、新しい環境の整備をやっていた。

が、ひとつ問題が発生!

それは、Magnate IMのファンの音である。この音が、どうしても耳につき、集中して作業ができなかった。決してうるさいわけではなく、むしろ通常のパソコンに比べれば静かなのかもしれないが、どうしても繊細な私の耳では耐えられなくなってしまった。

Magnate IMの中

なかなか性能のいい静音ファンは付いていたのだが……

もちろん、対策はいろいろやってみた。まずはBIOSに入って、ファンのコントロールだ。Windowsの場合、起動時にDeleteを長押ししているとBIOSという設定画面に入ることができる(PCによってF2キーの場合もある)。で、全部で3つあるファンの回転数を変えることができるのだ。

だが、いざBIOSの設定画面に入ってみると、ファンの回転モードはすでに静音設定になっていた。一応、手動でさらにちょっと静かにしてみたが、差は微々たるもの。他にも、専用のアプリを使ってなんとかしようと試みたが、満足できるほどの静かさは実現できなかった。

さらに、Amazonで防音素材を購入して本体の周辺に熱がこもらない程度に配置してみたが、これも効果は限定的。

そんな試行錯誤をしつつ1週間ほど使っていたのだが、体調不良で頭痛が続くこともあり、私はついに決断するに至った。このパソコンはもう、諦めようと……。

ドスパラMagnate IMをヤフオクで出品

正直、かなりがっかりだった。なんせ、86,000円という、私にとっては大金を出して買ったパソコンだ。というか、ローンで買っていたわけだし、それをすぐに売却というのは勇気がいることだった。けど、まともに使っていられないのだから仕方がない。

繰り返すが、決してMagnate IMがうるさいパソコンだったわけではない。私が繊細すぎたのである。MacBook Airの無音ぶりに慣れすぎて、ちょっとしたファンの音にも耐えられない身体になっていたのだ。iMacは以前使えていたが、Windowsのデスクトップはちょっと無理だったわけだ。

ドスパラからMagnate IMが到着したのが5月17日くらい。で、今確認したところ、ヤフオクへの出品が26日。使用期間はほぼ1週間というところ。オークション終了は29日だ。Magnate IMが私の手元にあったのはわずか10日間であった。

オークション画面

落札価格44,000円。

1円スタートで、アクセス総数は449。入札数は19。まあまあの注目度だったと思う。ただ、欲を言えばあとプラス10,000円は欲しいところだった。ほぼ新品なのに購入額の半分程度にまで下がってしまったのは残念だった。

ただ、購入した方からは「欲しいスペックのPCがタイミング良く、しかも安く購入できて大変助かりました。今回はありがとうございました」と、このような感謝のメッセージがいただけたので、よかったのかなと思っている。

Magnate IMはオススメなのか?

こうして、新しいパソコンの導入計画は失敗に終わった。だが、誤解して欲しくないのは、ドスパラMagnate IMが決して悪いものではなかったということだ。

SSDが追加できて、メモリはInterl Core i5で、その他のスペックもわるくない。動画編集やゲームをしないのなら、何も問題はないくらいの性能である。見た目は無骨だが、それほどダサくもない。それで86,000円ならお買い得だ。

私の場合は「ファンの音に弱い」という弱点があったため継続使用を断念してしまったが、そういう弱点などない方であれば、これは買いである。

BTOというとちょっと上級者向けな感じがするかもしれないが、性能は国産パソコンと比べても遜色ない。私のように、Windows機が初めてという場合でも、怖がることなく買っていいと思う。

なお、ドスパラの情報はYouTubeでも専門のチャンネルで配信されている。なんと、週刊である。週刊ドスパラTVという番組だ。ぬっこと呼ばれている声優の村井理沙子さんがとても美しい。「この子を嫁にしたい!」と思いながら、私はよくこの番組を見ている。もうドスパラのパソコンには興味がないのに。

さて、現在はMacBook Airに逆戻り

ドナドナの音楽とともに家を出ていったMagnate IMだが、では我が家に何が残ったのかというと、もちろん発熱気味のMacBook Airだ。だんだん暑くなっていく季節にかなり不安要素が大きかったが、しかし、これを使い続けるしかない。また新しいパソコンを買いなおすなんて、さすがにそれは無理だった。

で、現在8月15日なのだが、何か問題があったかというと、何もない。そう、私のパソコンライフには何ひとつ問題がないのだ。

MacBook Airをデュアルディスプレイにしてデスクトップみたいに使う方法

2017.07.18

ちょっとした操作ですぐCPUの使用率が100%となり発熱していたこのMacBook Airだが、Magnate IMを売却したあと改めて対策を調べ、そこで、動作を軽くする方法を発見した。パソコン内にある余計なデータをお掃除する、という方法だ。ちなみに、この動画の通りにやった。

そしたらCPUの使用率がほとんど上がらなくなり、発熱もほぼしなくなった。もうしばらく、ファンの音は聞いていない。前はesc周辺がかなり熱くなっていたのだが、最近は本体全体がしんわり暖かくなる程度。動作には何も問題がない。

まあ、ファンクションキーが何も反応しなくなり、音量調整がマウスで画面を操作しないとできないようになったという副作用は出たが、正直、それくらいはたいした問題ではない。発熱の問題が抑えられれば大丈夫。

というわけで、いまは前々から使っていたMacBook Airで快適に作業をしている。これもそう遠くないうちに買い替える必要が出てくるだろうが、とりあえず、しばらくはこれで充分。

ちなみに、Magnate IMにしたときにはキーボードの選び方でも苦労した。これまでMacのキーボードしか使っていなかったから、Windows用のキーボードはどれも満足できなかった。3個くらい買って試してみたけど。こんなところでも無駄な繊細さが足枷となっている。

なのでもう、次にパソコンを買い替えるときは、必ずApple製品にしたい。というか、それ以外買わない。買うならMacBook ProかiMacになるだろう。多少高かろうがなんだろうが、私の身体はもう、Macしか受け付けないようだから。Windows機にはコリゴリである。

みなさんも、新しいパソコンを買うときは、なるべく自分の心とからだに合うものを選ぶようにしよう。