MacBook Airをデュアルディスプレイにしてデスクトップみたいに使う方法

2画面

これからMacのパソコンを買おうと思う方は、さまざまな選択肢のあいだで悩むだろう。軽くてクールなMacBookか、4Kが美しくハイスペックなiMacか、持ち運びもできて機能的なMacBook Proか。さらにはUSB-C以前のポートが生き残っているMacBook Airだとか省スペースなMac miniも視野に入ってくるかもしれない。

けど、最大の悩みどころはノート(ラップトップ)かデスクトップかというところではなかろうか。

実はこの悩み、すごく簡単な方法で解決することができる。それが、ノートタイプのMacに外部モニターを接続し、デュアルディスプレイにすることだ。さらに、この方法なら作業もいっそう快適になる。

この記事では、MacBookなどのノート型Macでデュアルディスプレイを利用する方法をご紹介する。

MacBook Airに外部ディスプレイを繋げたら快適になった話

まずは私自身の体験談。上の画像にもあるように、現在、私はMacBook Air 11インチに24インチの外部モニターを繋ぐことでデュアルディスプレイにして使っている。非常に快適だ。何のストレスもない。

もともとはiMacを使っていたのだが、それが暑さのせいか寿命かで壊れ、手元に残ったのは書き物専用のMacBook Airのみ。仕方なく、しばらく普通にこれを使っていた。が、いかんせん11インチのモニターは小さい。U-NEXTやAmazonプライムの映画を観るのにもあまりに貧弱。そこで、外部モニターの導入を考えた。

後述するように、どんなモニターにするか、ちゃんと機能するかはだいぶ悩んだが、結果的にきわめて満足な結果となっている。新しいiMacをローンで買うことも考えたが、蓋を開けてみれば、今の状態の方がそれよりいいくらいだ。

大きい24インチモニターがあり、手前には11インチのサブのディスプレイ。この2つがあると作業が非常に快適にできる。デメリットは何もない。

というわけで、もし「家では大きい画面で作業したい。でも持ち歩きもしたい」というポイントでiMacかMacBook(またはMacBook ProやAir)かで悩んでいる方がいれば、ノートタイプのものを購入し、そこへ外部モニターを繋ぐことをおすすめしたい。

MBAデュアル

そもそもデュアルディスプレイとは?

デュアルディスプレイ、またはデュアルモニターとは、パソコンを2枚の画面で使用することだ。実際どのようになるかというと、設定により2種類の使い方ができる。

ミラーリング(複製)

まず、2枚のモニターにまったく同じ画面を映し出すという使い方ができる。1つは自分が見て、もう1つはだれ他の人に見せる。あるいは大画面に映し出してプレゼンをする。そんな使い方がありえる。ただし、こちらはデュアルディスプレイの醍醐味ではない。

画面の拡張

こちらがデュアルディスプレイの圧倒的な魅力だ。知らない人には驚きだろうが、2つのディスプレイを繋げることで、作業領域が広がるのだ。物理的には離れている2つのモニターなのだが、カーソルもウィンドウも自由に行き来ができ、それぞれで別のアプリの画面を開くことができる

また、Windowsの場合は下部にあるタスクバー(アプリとかコルタナ、スタートボタンがある部分)が両方のディスプレイに表示される。アプリの起動はどちらでやっても構わない。

後半で詳しくご紹介するが、この機能を利用すればパソコンの使い方が圧倒的に広がってくる。特に、複数のアプリを同時に起動して使うのには持ってこい……というか、私にとってはすでに必須の作業環境となっている。

デュアルディスプレイのやり方

2つのモニターを同時に使うなんて、未経験の人からするとハードルが高く感じるかもしれない。イメージとしてはプログラマーとかトレーダーのような専門家がやっている感じ。けど、実際にはだれでもできるし、拍子抜けするほど簡単。

用意するものはこれだけでいい。

  • 外部モニター
  • 変換ケーブル
  • スピーカー

そう、たったこれだけ。別でドライバやアプリを入れる必要もない。モニターを取り出し、電源ケーブルを入れ、あとはパソコンに変換ケーブルで繋げばいい。私はスピーカーを買ったし、たいていあった方がいいと思うが、ノートPCやモニターにもともと付属してるのでよければ必要ない。

ちなみに、使った変換ケーブルはMacLab. Thunderbolt(Mini DisplayPort) – HDMI変換ケーブルというもの。ディスプレイのHDMIとMacBook AirのMini DisplayPortを繋ぐのに必要である。898円だった。

2つの画面の設定方法

設定も簡単だ。まずは上で書いたミラーリングか拡張かを選ぶ。拡張の場合は、2つの画面がどういう位置づけになるのかを決める。ここだけ少し解説が必要だろう。

たとえば、私のMacBook Airとモニターを変換ケーブルで接続する。で、手前にノート、その少し奥に大きいモニターを置く。だが、ノートPCとしては、そんな物理的な位置関係は分からない。検出しようがない。「知らんがな」という感じだ。そこを、こちらで教えてやる必要がある。

Windowsの場合はデスクトップで右クリック。「ディスプレイ設定」。で、2種類の「1」と「2」と書かれた四角を、実際の配置と同じになるようドラッグして調整してやる。これで、終わり。

windows2画面

macOSでもだいたい同じで、「システム環境設定」の中の「ディスプレイ」を選択。位置関係をドラッグで調整。Macの場合は白い帯のある方がメインになるので、メインとしたい画面の方にこれを置いてやる。

mac2画面

以上。

モニターはiiyama、スピーカーはJBL

では、どのモニター、どのスピーカーを選ぶべきかだが、もちろん、これはそれぞれの好みや用途によってまったく変わってくる。が、参考までに、私が何をどんな基準で選んだのかをご紹介しておこう。

まず、モニターは日本のiiyamaというメーカーで、非光沢・フルHD・23.8インチのもの。2017年1月下旬に買ったのだが、21,322円だった。これに決めた理由は次の通り。

  • 23.8インチという大きさがちょうどいい
  • ネットでの評判がきわめていい
  • 非光沢かつブルーライトカットなので目に優しい
  • ベゼルが細い

24インチより大きくなると若干持て余しそうだし、それより小さいのは物足りない。結果として、この23.8(ほぼ24)インチという大きさはちょうどよかった。また、MacBook Airで作業していたときはブルーライトと文字の小ささで目が死ぬほど疲れていたが、ブルーライトカットのおかげで目の疲れがまったくなくなった。

iiyamaモニター設定中

ブルーライトカットは3段階で調節できる。ボタンが下なのでやや操作しづらい。

いちばん悩んだのは、ノングレア(非光沢)かグレア(光沢)かという部分。グレアは見栄えがよく、映像がきれいに見える。一方、ノングレアは目にやさしく、映り込みがない。最後まで迷ったが、ブラウザとエディターを使った作業がメインなので、目にいいノングレアにした。これは正解だった。

ただし、映画を観るときは弱点がモロに出る。明るい画面では非常にきれいなのだが、暗い画面となると何だかまだら模様になるのだ。微妙な「黒」の違いを表現するのが苦手なんだろう。なので、『バットマン』とか『スーサイドスクワッド』とかは見るに堪えない。ここだけが不満点だ。

スピーカーもかなり迷った。実はMacBook Airにもiiyamaのモニターにもスピーカーはあるのだが、どちらも貧弱。映画を観るのには完全に不向き。YouTubeでもちょっとどうなの? ってレベル。なので、別で買うことにした。

最初はサンワサプライ ハイパワーUSBスピーカー MM-SPU9BKというのを買った。5,399円。だが、ノイズが発生したので即返品。製品自体の作りも安っぽかった。そのあとすぐ、JBL Pebbles バスパワードスピーカーというのを買った。値段はほぼ同じ5,318円。これがビンゴ! 音質もよく、作りが非常に丁寧なのだ。

JBLスピーカー

側面のまるい部分で音量調整ができる。ブラックver.もあり。

私は音にこだわりがあるタイプじゃないので詳しい評論はできないが、映画を観るのにもまったく不満を感じないレベルである。デザインも近未来っぽくてすばらしい。USB接続だから別で電源を取られることもないし、Bluetoothが切れてイライラすることもない。最高である。

BootcampでWindows使用中でもOK

ここまでたびたび「Windowsの場合は……」などと書いてあって、「使ってるのはMacだろ」と思われたかもしれない。実際、使っている本体はMacBook Air Mid2013だ。が、Bootcampという標準装備の機能を使い、Windows10を入れているので、OSとしては現在Windowsを使っている。

デュアルディスプレイにしようか検討中に唯一不安だったのは、この「BootcampでWindowsを走らせてても外部ディスプレイはうまく繋がるのか」だった。いくら調べてもそういう使い方をしてる人が見つからなかったのだ。かなり不安だったけれど、実際にやってみたら何の問題もなくできた。ケーブルを繋ぐだけで!

というわけで、私が使っているのはMacBook Airなのに、WindowsのデスクトップPCみたいに使っている。というか、Mac一台で、Macのノート、デスクトップ、Windowsのノート、デスクトップという4つの使い方が可能になったわけだ。素晴らしい進化である。

もちろん、完全にデスクトップと同等というわけではない。CPUはIntel Core i3で今ではやや貧弱だし、メモリも4Gと少な目、ストレージに至ってはもともと128GBしかないのを分割(パーティション)してて、Windows割り当ては50GBしかない。けど、ブラウジングとエディタでの作業くらいなら問題ない。

MacBookやMacBook Proでも使えるか? ポート問題

さて、私は2013年のMacBook Air 11インチを使っているわけだが、いま、このノートPCのポート類はフル稼働状態だ。左側にはマグセーフの電源とマウスのレシーバー、右側にはMini DisplayPortとスピーカーのUSBが刺さってる。ギリギリだ。

パソコン裏のケーブル

Macの電源、モニターの電源、Macとモニター間のHDMI、スピーカーのUSBケーブルの4種類が伸びている。

で、問題は最近のMacBookやMacBook Proのポート類である。なんとこいつら、もうUSB-Cしかないのである。現在私が使用してる4つのうち、どれもそのままでは刺さらない。変換ケーブルやハブが必要になってくる。

というわけで、もしMacBookで私と同じように外部モニターを繋いでデュアルディスプレイにしたい場合にどうすればいいのか、考えてみよう。

まずMacBookはUSB-Cが1箇所のみなので、他に複数のポートが刺さるようなハブ兼変換用パーツがいる。見つけたのがこれ。Satechiというメーカーのマルチハブ。

これはUSB-Cから、こんなポートに同時接続できる。

  • USB3.0×3
  • SD/Micro SDカード
  • LANポート
  • 充電ポート
  • 4K HDMIビデオ出力

というわけで、完璧に対応可能! というか、USBが1個あまる。しかも、HDMIだから、私のようにMiniDispayPort-HDMIの変換ケーブルを別で買う必要もない。iiyamaのディスプレイにもとから付属しているケーブルで事足りる。

というわけで、全然大丈夫そうだった。MacBookで大丈夫なら、もちろんMacBook Proならなお大丈夫だ。

補足
ただし、これはあくまでスペック上対応してるというだけであり、本当に問題なく使えるのかは分からない。実際に自分で試したわけではないので、保証はできかねる。パソコンは案外、やってみなきゃ分からないことが多い。

デュアルディスプレイの活用方法3つ

散々デュアルディスプレイのやり方について書いてきたわけど、そもそもこんな疑問をお持ちの方もいるだろう。「っていうか、モニター2枚にして何か意味あるの?」

現在、デイスクトップを普通に使ってる人、ノートで不便を感じていない人、それはそれでいい。けれど、デュアルにするとかなり便利なので、具体的に活用方法をご紹介しよう。一度やったらもう元には戻れなくなること請け合いだ。

大モニターでブラウザとエディタ、小は補助役

24インチの大モニター左側にブラウザ(私はEdge)を表示し、右側にエディタ(私はMERY)を配置、で、手元の11インチモニターには状況に応じてもう一つブラウザなりエディタを出しておく。これがかなり快適。

ブラウザで情報収集し、そのすぐ右でメインのテキストを書く。11インチモニターの方にはメモをしたり何かしらの情報をコピペしておく。これをすると非常に作業がはかどる。これを書いている今もそういうスタイルだ。

そうそう、大きいモニターでWordPressなどを使いつつ、下の小さい画面に画像やイラストの入ったフォルダを開いておくのもいい。さながら小モニターが道具箱のように感じられてなんだか楽しい。

大モニターで作業をして、小でYouTube再生

これは大と小が逆でもいいのだけれど、要するに、片方でYouTubeなどを再生し、もう一つで作業をするというやり方だ。たとえば小モニターでWordPressの解説動画を再生し、それを見ながら大モニターで実際の作業を行う。

デュアルモニターをすると、「片方でハウツー動画や記事を見て、もう一方で作業をする」というスタイルが非常に有用だ。やりやすい。

大モニターのみで映画鑑賞

私のように、モニターを前後に配置すると、映画を観るときに手前のMacBook Airのモニターが邪魔になる。そういうとき、ケーブルが左右に繋がった本体を横に移動させるのは面倒だ。そういうときはカバーを閉じてしまえばいい。

クラムシェルで映画を観る

パタンと閉じれば背もたれにもたれて映画を観ても邪魔にならない。

ただし、デフォルトだと、カバーを閉じたときにはスリープモードになってしまい、大きいモニターも真っ暗になってしまう。そこで、「コントロールパネル」>「ハードウェアとサウンド」>「電源オプション」>「システム設定」にある「カバーを閉じたときの動作」で、バッテリ駆動と電源に接続を「何もしない」に設定しておく。

カバーを閉じたときの設定

カバーを閉じるとき一瞬暗くなるが、スリープせずそのまま使えるようになる。

すると、カバーを閉じても、パソコンは起動したままで、操作がでるようになる。

これはMacの場合にはクラムシェルモードと言われるものであるが、Windowsでもできるわけだ。もちろん、映画視聴のときだけでなく、他の場合でも使える。その場合はキーボードが別で必要になるが。

最後に

以上、MacBook Air mid2013の11インチに外部モニターを繋ぎ、デュアルディスプレイにして使う方法をご紹介した。

このような前後置きだと奥のモニター下部が隠れて使いにくそうに思われるかもしれないが、普通は問題ない。MacBook Airはキーボードとして使うから、必然的に手前に寄せることになり、ほとんど被らない。ただし、これが14インチだとたぶん邪魔になる。小さいノートPCだからこそできる使い方だ。

けど、持ち歩きもできるし、家では大きな画面で作業できるので、この使い方は本当に便利である。もちろん、MacBook AirやMacBookだとiMac並みのハイスペックとはいかないが、動画編集やゲームなどをしなければ何の問題もないだろう。

「持ち歩きもたまにはしたいんだけど、家では大きいモニターで作業したい。映画もそこそこ大きな画面で観たい! ああ、MacBookとiMac、どっちにすればいいんだ!」とお悩みの方は、ぜひこのノートPCプラス外部モニターという選択肢も検討してみて欲しい。もちろん、Macではないけど小さなWindowsのノートを持ってて大きい画面が使いたいという方も、どんどん試してみよう。