ゆうちょダイレクトとは? お客さま番号と合言葉のナゾを追跡【不満爆発】

郵便局

ゆうちょを利用している方は日本中におられるだろう。私も、子供の頃から郵便貯金の口座を持たされ、その流れで使っている。けれど、ゆうちょダイレクトの存在を知っている方はあまり多くないかもしれない。

ここではゆうちょダイレクトについて、できることできないこと、使用方法、メリットとデメリットなどについてまとめてみた。内容がほぼ愚痴であることを予め断っておこう。

ゆうちょダイレクトとは?

三菱東京UFJ銀行に三菱東京UFJダイレクトというサービスがある。オンラインで残高照会や振り込みなどができる便利なサービスだ。必要に応じて紙の通帳を廃止し、それもネット上に統合することができる。

ゆうちょダイレクトも同様に、スマホやPCで残高照会、銀行振込、定額貯金などができるというサービスだ。いちいち郵便局やコンビニで残高照会をしなくて済むので、その点は便利。

ゆうちょ取引

トップページでも5件までの履歴が見られる

ただし、MUFJダイレクト並に便利かというと、そこには疑問符が付く。付きまくる。これに関しては後述しよう。

ゆうちょダイレクトでできること

残高照会

これが最大のメリットであり、私にとっては唯一の利用方法である。オンラインで残高確認ができる。最大2か月分の照会が可能。

ただし、ゆうちょダイレクトプラスを利用すれば、照会可能期間が15か月へと拡大される。紙の通帳をなくしたい場合は申し込みをしよう。私は使っていない。

銀行振込

ゆうちょ銀行口座、または他の金融機関口座への送金が行える。ただし、こんな制約も。

  • 平日15:00以降、または土日祝に行った振込は翌営業日の取り扱いになる
  • 5万円以上で登録未済口座への送金の場合は携帯またはスマホのメアド登録が必須

手数料

ゆうちょダイレクトの申し込み、残高照会には手数料は不要。振込・振替にはこのような料金がかかる。

ゆうちょ銀行あての振替
  • 月5回まで無料
  • 6回目以降は金額にかかわらず113円
他の金融機関あての振込
  • 5万円未満 216円
  • 5万円以上 432円

貯金と投資信託

ゆうちょダイレクトでは定額貯金・定期貯金の預入ができる。ちなみに、2017年7月9日現在、定額貯金・定期貯金ともに、期間の長短を問わず、年利0.01%となっている。1000万円預けて、1年で1000円もらえるわけだ。

使う時期が決まっていない場合は定額貯金が、使う時期が決まっている場合は定期貯金がおすすめです

こう書かれているが、どちらも0.01%なのだから、同じではないのか?

投資信託については、別で投資信託口座の開設が必要になる。私は開設していないので割愛する。

ゆうちょダイレクトの登録

ゆうちょダイレクトの登録はなかなか面倒である。手書きした申込書を郵送で送り、また郵送されてくる利用者カードを使わなければならない。

また、基本的に携帯かスマホのメールアドレスを利用する必要がある。ゆうちょからのメールを受信するためにPCからのメール受信を可とする設定に直したりする手間がかかり、ちょっと挫折しそうになった。

申し込みをすればすぐにできるわけではなく、郵便での手続きが必要となるので、数日は見ておかなければならない。

ゆうちょダイレクトにログイン

では、現在私がどのようにゆうちょダイレクトへログインし、残高照会をしているのかを紹介しよう。

お客さま番号とは?

まずはゆうちょダイレクトのログイン画面に行き、そこで13桁の「お客さま番号」を入力する必要がある。

お客さま番号入力

これは、ゆうちょの口座番号(=記号番号)ではない。まったく新しい、ゆうちょダイレクト専用の番号だ。この時点でかなり面倒。しかも、どちらも13桁なので紛らわしい。なぜ同じにしたのだろうか。

また、なぜかこの番号はPCに記録されず、「次回から自動で入力」といった機能もない。つまり、毎回13桁の数字を手動で入力せねばならない。キャッシュを有効にしていても、である。

注意

Yahoo!知恵袋などを調べてみると、やはり記号番号とお客さま番号を混同してしまう人が多いようだ。記号番号とは通帳やカードに記載されている5桁+8桁のもので、お客さま番号は4桁+4桁+5桁の数字である。

 

というか、「記号番号」と言いつつ、記号はなくてすべて数字なので、その時点でちょっとひっかかる。ゆうちょにはさまざまなひっかけが満載だ。

次に、お客さまの画像(初回登録時に選択した画像)が表示され、その下にログインパスワードの入力欄が現れる。このパスワードは英数字が使えるのでまだ便利だ。

ログインパスワード

これでログインできる。

合言葉を聞かれることがある

さて、以上で終わり、毎回いつでもどこでも安心してログインできる……のならいいのだが、普段とは違う端末でログインしようとすると、合言葉を尋ねられる。

合言葉?

実は、ゆうちょダイレクトの登録をするときには、パスワードとは別に3つもの合言葉を設定しなくてはならない。Yahoo!メールなどでもあるが、「最初に観た映画何ですか?」といった類のアレだ。

合言葉

この入力が、存外めんどくさい。

合言葉は一字一句間違えてはダメで、平仮名、片仮名、漢字も区別される。なので、うっかり「りんご」で登録した場合、「リンゴ」や「林檎」ではじかれる。

通帳やカードには記載されていない「お客さま番号」を設定し、パスワードまで別で設定したのに、さらに合言葉を3つも求める必要があるのかとはだはだ疑問である。

設定した覚えのない合言葉を聞かれたときは?

ときどき、「こんな合言葉を設定したかな?」という設問が出てくる場合がある。けど、設定から数か月、数年が経っていると記憶も定かでないし、いちいち合言葉までメモしていない。となると、ああでもないこうでもないとさまざまな回答をし、はじかれるハメに陥る。

だが、こういった場合はそもそも「お客さま番号」が間違っているケースが多いようだ。私も一度、そんなミスをした。

なかなか合言葉が正解にならず、ログインできない場合は、お客さま番号を見直してみるといい。

注意

ちなみに、たった今さまざまなお客さま番号をでたらめに入力してみたのだが、どんな数字でも合言葉の入力を求められた。3333-3333-33333というありえないお客さま番号でも、だ。どうやら、利用者がいないから即はじく、という機能もないようだ。混乱を招くような、おかしなシステムである。

こういったところにも、ユーザビリティの低さが現れている。

ログインするたびに携帯にメールが届く

以上のように、普段とは違う端末でログインすると合言葉の入力を求められる。さらに、ログインするたびに登録した携帯のアドレスに「ログインが完了しました」とのメッセージが届く。

フリーメールやLINE、SNSが全盛の時代、携帯メールなどほとんど見る機会もないだけに、これがかなり鬱陶しい。

ゆうちょダイレクトはスマホに厳しい

また、携帯・スマホのメールアドレスを要求している割に、ゆうちょダイレクトはスマホ対応が遅れている。iPhoneで見るとゆうちょダイレクトは画面に収まっていない、いわゆるレスポンシブ対応がなされていないのだ。

さらに、ゆうちょダイレクトには専用のアプリがない。また引き合いに出すが三菱東京UFJダイレクトには専用のアプリがあり、ワンタイムパスワードの表示などもスムーズにできるのに対し、そもそもアプリがないという不親切ぶり。

となると、ブザウザでゆうちょダイレクトを表示して使うわけだが、いまどきスマホのブラウザのお気に入り機能など存在すら忘却の彼方なので、やはり使いにくい。

トークンとは?

ゆうちょダイレクトにはトークンというものがある。自分は利用していないので、パスワードを生成するアプリのようなものだと思っていたのだが、なんと電卓のような現物! 申し込みをすると郵送で送られてくるらしい。

トークン

このトークンを利用するとワンタイムパスワードの生成ができ、振込・振替などの認証に利用でき、セキュリティがアップするということのようだ。

トークンの発行は無料、ゆうちょダイレクトの画面から申し込みできる。ただし、一度トークンの利用を開始すると解除ができない。つまり、トークンなしには振替も振込も、さらには住所変更・電話番号の変更もできないことになる。

……便利なのか?

ゆうちょダイレクトへの不満

ここまでもほぼ不満と愚痴だったが、改めてゆうちょダイレクトのだめなところをまとめておこう。

不満点一覧

  • 携帯キャリアメールの登録が必要
  • 合言葉3つの登録が必要
  • お客さま番号と記号番号が同じ13桁で紛らわしい
  • お客さま番号が自動入力されない
  • お客さま番号を間違えても気づきにくい
  • ゆうちょダイレクトのスマホアプリがない
  • サイトがレスポンシブ対応していない
  • ログインした情報がいちいち携帯メールに届く

このように、他の金融機関であればありえないような不便さ、不親切さのオンパレードとなっている。

お客さま番号が保存されなかったり合言葉が必要とされる部分はセキュリティ向上のためなのだろうと思うが、しかし、無駄に手間が増えているだけのように感じる。仮にセキュリティがいくらかアップしたとしても、これだけユーザビリティが犠牲になっていると本末転倒である。

なお、いま確認したら、私はゆうちょダイレクトの登録時に「ダイレクト暗証番号」なるものも登録している。調べてみると、たとえばこの暗証番号は以下のようなときに必要となるらしい。

・初回ログイン時のパスワード変更
・ダイレクト暗証番号の変更
・投資信託のお取引
・送金予約情報の変更・削除
・ご登録内容の変更
-1日の送金限度額の引き下げ
-ATM利用上限額・利用上限回数の引き下げ
-デビットカード利用停止・利用解除
・合言葉の初期化
・携帯電話の登録情報解除
・口座振替受付サービス(情報リンク方式)
・ゆうちょダイレクト+(プラス)への切替
・担保定額貯金・担保定期貯金の払い戻し

これまでライトな使い方しかしていなかったために存在すら忘れていたが、送金限度額をいじったりゆうちょダイレクトプラスを使うにはこのダイレクト暗証番号も必要となる。

以上のように、ゆうちょダイレクトのユーザビリティは非常に低い。数々のセキュリティ・アップの施策も無駄に煩雑で使い勝手がわるく、「これだけやっている」というポーズにとどまっている。まさにお役所仕事という感じ。

できれば一気に改善していただきたいのだが、期待はできなそうだ。

ゆうちょダイレクトとの付き合い方

ネットでの評判を見てみても、ゆうちょダイレクトに対しては不満が噴出しまくっている。中には「イヤなら使わなければいい」という方もいるが、バイト代の振込などでゆうちょが指定されてしまっている場合も多く、多少は付き合わなければいけないからたちが悪い。

私の場合は、ゆうちょは給与などの振込先として利用し、あとはコンビニのATMで下ろして他の銀行口座に入れるようにしている。振込を使うより安くて簡単だ。ゆうちょダイレクトの利用は残高照会のときのみである。

さまざまな問題点があるゆうちょダイレクトは、本気で使いやすいサービスをめざしているようには見えない。というか、システムの不親切さから考えるに、これはもう「使うな!」というメッセージだろう。

郵政民営化から10年、お役所体質は改善されていないようだ。