元Google社員が開発した計量カップ「ユークリッド」、購入方法は?

euclid

何気なくニュースアプリを見ていたら目に飛び込んできた、正確すぎる計量カップ。その見た目は上が広く、下は狭くなっているというロートみたいな変な形。けど、開発したのは天下のGoogleに勤めていたエンジニアで、カップ側面には”euclid”の文字と意味ありげな数式。

いかにも男心と物欲をくすぐるこのユニークな計量カップ、どこで購入できるのか、そもそも普通に販売されているものなのか、調べてみた。

計量カップ「Euclid(ユークリッド)」はどこで買える?

あまり意識したことはないが、普通の計量カップを使うと、計る量が少ないほど誤差が大きくなるという。1カップなら誤差は6%にとどまるが、1/4カップだと20%にまで広がるのだとか!

その詳細はKickstarterというアメリカのクラウドファンディングのサイトにて紹介されている。中身についてはあとで触れるとして、まずは購入に関する情報をお伝えしよう。

Kickstarter(キックスターター)は広く世界中から出資を募り、新しい商品の開発を手助けしているサイトだ。ユークリッドもここで紹介されている。

2017年10月29日現在、129,159ドルがすでに集まっている。日本円で1470万円ほどである。バッカーと言われる出資者・支援者は2,748人だ。ファンディングゴール(目標地点)は30,000ドルとなっているので、すでにその4倍以上が集まっている。

プロジェクト終了済み(2017年10月28日まで)となっていて、もう出資=購入はできなくなっている。「うぐっ、あと一歩だったのに……」と思ったが、こんな一文が。

Hi! Our Kickstarter campaign has ended, but Euclid is still available at euclidmeasuring.com.

訳:ハーイ! キックスターターでのキャンペーンは終わっちゃったけど、ユークリッドはeuclidmeasuring.comでまだ手に入るよ!

というわけで、指示されたサイトに飛んでみると……

Our Kickstarter campaign has ended, but it’s not too late to pre-order Euclid!

訳:キックスターターのキャンペーンは終わったけど、ユークリッドの予約はまだ間に合うよ!

ということで、必要事項の意味を調べつつ、がんばって入力。

住所は日本とは逆で、狭い範囲から書いていく。

英語の意味

Region 都道府県
Postal 郵便番号

MM/YY 有効期限
Billing ZIP/Postal 郵便番号

支払いはクレジットカードでOK。ということで、すべて入力できたので購入しようと思ったのだが……。

euclidの支払総額

Shipping(送料)が本体価格をオーバー! 米国から発送となれば無理もないが……

合計54ドル! 6,148円となった!

見ての通り、このうち30ドルは運送料である。本体の代金より高い。というわけで、私はあっさりと購入を見送ることにした。さすがに、計量カップに6,000円を出す気にはなれなかった。

本当にいいものであれば程なく普通に販売されるようになるだろうし、それまで待つことにしよう。

ただ、いち早く手に入れれば人に自慢できるし話のタネになる。お財布に余裕のある人なら買うという選択肢もありだろう。

もっとも、発送予定は2018年の5月。まだまだユークリッドが世界のキッチンにお目見えする日は遠い。

国内サイトでユークリッドを買う方法はあるのか?

当然、Amazonや楽天で売っていようはずもない。となると、国内でKickstarterの商品が買えるRAKUNEWが頼りだが、ここにもユークリッドはなかった。すでに本家の方で募集が停止されているからかもしれないが。

やはり、ユークリッドを入手しようと思ったら、Kickstarterから飛べるさっきのサイトで買うしか方法はないようだ。

誤差を極限まで抑えた計量カップ「Euclid(ユークリッド)」とは?

さて、このユークリッドという計量カップだが、一体普通のものとどこが違うのか? 確かに、見た目は違うが、その構造のどこにキモがあるのだろうか?

その答えは、Kickstarterでの説明文の中ほどにあった。

図で説明されているが、普通の寸胴型の計量カップの場合、量が少なくなっても表面積は変わらない。つまり、量が少なくなればなるほど、表面積の比率がアップしてしまう。

一方、ユークリッドはその変な形ゆえに、体積が減れば減るほど、比例して表面積も減るようになっている。

euclidと普通のカップ

 

そもそも液体というのは容器の淵にちょっとへばりつき、実際よりも高く見えてしまうものだ。これが誤差の原因になる。だったら、この影響を極限まで抑えればいい。これがユークリッドの基本発想のようである。

これを理解すると、本体に書かれているちょっと難しそうな数式もなんとなく理解できてくる。分母にある積分の式は体積、分子は表面積、この比率がkという一定の値に保たれているため、限りなく誤差を少なく抑えられるというわけだ。

euclidの式の意味

開発者は元Google社員のジョシュア・レッドストーン

このユークリッドを開発したのはGoogleとFacebookでエンジニアとして働いていた経験を持つJoshua Redstoneさんだ。数学と料理を愛する男。

Googleは常に「ユーザーの役に立つこと」を第一に考える。どこまでも、プロダクトの利用者のために努力を惜しまない。Googleで身につけたそんな姿勢が、この変わった形の計量カップを生み出したのだろう。

最後に

ニュースで紹介されていた正確すぎる計量カップ、ユークリッドについてご紹介した。一応、まだ予約をすることはできるが、発送は2018年5月、お値段は送料を入れて6,000円オーバーということでちょっと高かった。もう一度、予約サイトを紹介しておこう。こちらだ。

だが、最近はちょくちょく理系の知識がキッチン用品やらレシピに活かされている。この先、当たり前だと思っていたアイテムがどんどん様変わりしていくかもしれない。

ちなみに、ユークリッドに似た計量カップが他にないかAmazonで調べたところ、山崎実業から下のようなものが販売されていた。基本の発想はおそらく同じ。「なんだ、これでいいじゃん」という方は是非どうぞ。