先日、3年使ったiPhone6から最新のiPhoneXRに機種変更をしました。予備知識がほとんどない状態でソフトバンクに行って契約をしたのですが、あとで調べてみると「料金高すぎ! よく理解してなかった!」とひどく後悔……。
そこで、8日間以内なら契約をなかったことにできる8日間キャンセルを利用して、機種変更をなかったことにしました。実際にできたので、その経験談をお伝えします。
もくじ
ソフトバンクで8日間キャンセルをするまでの経緯
すでにiPhone6も古くなってバッテリー持ちが悪くなり、いいカメラを搭載したiPhoneXRが欲しくなりました。
そこでソフトバンクの店頭に行って一応は説明を受け、赤色の端末に決定。で、帰ってきたわけなのですが、契約書を見てもいまいち次回からの料金がわからない。自分がしたはずの契約内容が把握できてない。
そこで料金情報についていろいろ調べてみると、料金とサービス内容を理解できてないわ、次から請求される料金もわかってないわで、いっそのこと8日間キャンセルを使うことにしました。
8日間キャンセル。これは普通の「解約」ではなく、そもそも契約をなかったことにする「契約解除」というもので、クーリングオフに似たものです。ソフトバンクのサイトから引用しましょう。
契約のキャンセル(8日間キャンセル)
店舗、オンラインでご契約いただいた個人のお客さまについて、ご契約のキャンセルのお申し出が可能です。
店舗でもオンライン購入でも、契約した当日を含め、8日以内ならキャンセルができるのです。
「けど、本当にキャンセルできるの? 店員に拒否されたり引き止められたりするんじゃない?」
と、このような不安もありましょうから、詳しい説明はあとにして、まずは私がどのようにしてこのキャンセルをしたのかをご紹介します。
ソフトバンクで言ったこととスタッフの対応
私は機種変更したiPhoneXRとその付属品、契約書、手提げ袋まで持って、店舗に向かいました。契約した3日後のことです。来店してまず、私は言いました。
「3日前にこちらでiPhoneXRへ機種変更したんですが、8日間キャンセルをしたいんです。契約とか料金のことがよくわかっていなかったので」
すると、若い男性スタッフはこたえました。
「そうですか。どのような点が不明だったのでしょうか?」
私はこう返しました。
「データ通信料のこととか、オプションのサービス内容とかですね。全体的に」
とてもぼんやりした表現でしたが、仕方ありません。とにかく全体像も詳細も、何も掴めないまま機種変更の契約をしてしまったのですから。
それからしばし、椅子に座って待ちました。先ほどの男性店員は他のスタッフとも少しやりとりしつつ、対応の準備みたいなことをしています。15分ほど待ってから、窓口で対応となりました。
私はまた「ウルトラギガモンスター+などの料金がよくわからなかった」などと言っていると、男性店員はメモに金額を書いて、改めての説明をしてきました。が、正直これはすでにわかっていたので、「他の部分もわかっていなかったので、キャンセルをします」と伝えました。
いくらか引き止めようというそぶりもありましたが、割とすぐに8日間キャンセルの手続きに移ってくれて、ここは好印象でした。拒絶されたらどうしよう、という不安もあったのですが、案ずるより産むが易し、です。
そのあとは機種変更を契約解除して、その前の状態に戻し、さらに私は格安スマホへの乗り換えを考えていたので、MNPの発行までしてもらい、晴れて終了となりました。
キャンセルは思ったより簡単にできる
以上が8日間キャンセルを実際にやって、受け付けてもらえた経緯でございます。
行く前は「理解せずに契約したのはそちらが悪い」とか「説明が不足していた証拠はあるのか?」などと言われないか、ちょっと不安でした。が、上に書いたように、かなりふわっとした言い方でもキャンセルを受け付けてもらえたのです。
とにかく「サービスと料金の内容を理解できずに契約してしまった」と言えば8日間キャンセルはできるはずですので、ぜひ、迷っている方は利用をおすすめいたします。
ここまでが必要最低限の情報。ここからはもっと詳しく知りたい方のために解説をいたします。
8日間キャンセルの詳細と注意点
では、ソフトバンクの8日間キャンセルについて大事な点を確認しておきます。引用します。
キャンセルできる契約内容
- 当社との通信サービス契約
- 当社または販売店との商品売買契約※1
- 当社との個別信用購入あっせん契約、割賦購入契約
※1 1の契約に付随して締結された端末など(携帯電話機やその付属品および同時に購入されたその他商品)の売買契約。
3つをわかりやすく言い換えると、こうです。
- 通話とデータ通信の契約
- スマホ本体の購入
- スマホを買うときのローンの契約
では、どんな場合にキャンセルできるのかというと……
ご自宅・勤務先・通学先などの電波状況が不十分な場合、または十分な説明がなされていなかった場合や契約書面が交付されていない場合に、サービス提供開始日または契約書面受領日のいずれか遅い方から当該日を含む8日間、ご契約のキャンセルができます。
※ ご申告内容によってはキャンセルをお受けできない場合があります。
出典:https://www.softbank.jp/support/faq/view/14633
つまり、
- 電波が入りにくい
- 説明が不十分
- 契約書をもらってない
このどれかの理由があればキャンセルOKということ。
しかし、いまどき電波が悪いところもそうそうないでしょうし、契約書はMy SoftBankから見られるようになってるので、どちらも理由になりにくいでしょう。となると、使えるのは2番目の「説明不十分」というもの。私もこれを訴えたわけです。
結果的にキャンセルできたからよかったのですが、不安だったのはこの「不十分かどうか」の基準がどこにも書いてないこと! まったく定められていないのです。
しかも、説明が足りていたかどうかはすごく主観的ですし、「しっかり説明したはずですよ」と言われたら反論も難しい。かなり不安になる要素ではあります。
私の場合、対応してくれた男性スタッフはすんなり受け入れてくれて助かりましたが、場合によっては拒否されることもありえそうです。
もし8日間キャンセルを確実にしたいなら、ここに気をつけましょう。
- どの点の説明が不十分だったか(理解できてなかったか)をはっきりさせておく
- 追加の説明や引き止めを受けても、キャンセルすると決めて行く
- キャンセルしたあとどうするのかを決めておく
もやもやっとした状態で店舗へ行くと、結局は言いくるめられて継続させられてしまうかもしれません。なので、事前に「どう言うか」を決めておくことは大切です。
また、キャンセルすると契約前の状態に戻されるので、前の端末をまた使えのか、それとも別の会社へ移るのか、それも決めておいた方がいいでしょうでないとスマホを使えない空白期間が生まれるかもしれません。
初期契約解除と確認措置
ここでは、8日間キャンセルの背景をちょっと突っ込んで解説します。
ソフトバンクでは、何度も言うように「8日間キャンセル」というものがあるのですが、これはもともと消費者保護のために作られた制度が土台となっています。ソフトバンクが自主的に行っているというより、総務省がそうさせた、のです。
初期契約解除とは?
消費者保護のルールとして、まずは「初期契約解除」というものがあります。これは光回線など主に光回線サービスに関わってくるもので、契約した消費者側が一方的に通信契約を解除できるというもの。WiMAXなどのポータブルWi-Fiが関わってきますね。
これは解除の条件だとか理由だとかは関係なく、一方的に「やっぱやめた」ということができます。
しかし、これだとスマホ本体など端末の購入はなかったことにできません。
確認措置とは?
これは初期契約解除をパワーアップしたもの。こちらですと、端末の購入とそれに伴うローン契約も、すべて無にできます。
対象となるのは主にスマホ。店頭販売でもオンライン購入でも、どちらにせよ、通信会社で契約したものはこの確認措置で完全になかったことにできます。まるでタイムマシーンにように、契約前の状態へと戻せるのです。
「確認措置」とはわかりにくい名称ですが、つまりはソフトバンクの場合は「8日間キャンセル」がこれに当たるわけですね。
8日間キャンセルの注意点
以上でほぼソフトバンクの8日間キャンセルについては説明終了なのですが、いくつか細かい点についてQ&A形式で補足情報をお伝えします。

はい、かかりません。
2年契約をして途中で解約すると9,500円の違約金がかかってしまいますが、8日間キャンセルは「契約解除」と言って、通常の解約とはまったくの別物です。
そもそも契約を「なかったことにする」というシステムなので、追加の料金は発生しません。

私の場合はスムーズにできましたが、「説明不足」の基準がないので、店舗によって、または対応した店員さんによってはしぶられてしまうことも考えられます。
「ここが理解できなかった」「ここが説明不足だった」と、はっきり伝えられるようにして入店した方がいいでしょう。
もしくは、押しが強い人をいっしょに連れて行くとか(笑)

これははっきりとはわかりませんが、キャンセルは「契約をなかったことにする」ので、戻してもらえるはずです。
しかし、物理的に他の場所へ行ってしまった場合は取り返すのに時間がかかるかもしれません。なので、なるべく早くキャンセルしに行くか、もしくは諦めて別の端末を買うかした方がいいでしょう。

はい、これは払う必要があります。サイトにはこう書かれています。
ご利用になった料金(キャンセルまでの基本使用料および通話料、通信料など)はお支払いいただきます。
なので、多少は財布が痛む、ということになります。が、これは仕方ありません。

これは難しいかもしれません。またサイトから引用しますと、
携帯電話機の状態(破損・付属品欠品など)によっては、8日間キャンセルをお受けできない場合があります。
とあるので、スマホが壊れていたり付属品をなくしてしまった場合はできないかもしれません。これは店頭で確認しましょう。
まとめ
以上、ソフトバンクの8日間キャンセルについてお伝えしました。
私の場合はスマホ本体は無傷で付属品はすべてそろっていましたし、説明不足だったポイントも一応ははっきりさせていったので、すんなりとキャンセルができました。
一度契約したけど「こんなに高かったの?」とあとで驚く方もかなりいらっしゃるでしょうから、その場合はぜひ、このシステムを利用してみてください。