今日、知人宅でおいしい韓国料理をご馳走になった。鶏肉、キャベツ、じゃがいも、玉ねぎなどを使った辛めの料理だ。名前は、チーズタッカルビ……いや、ダッカルビ?
えっと、タッカルビとダッカルビ、どっちの言い方が正しいのかな?
チーズタッカルビなのかチーズダッカルビなのか

調べてびっくり、「タッカルビ」と「ダッカルビ」は、どちらも正解だそうだ。そもそも韓国語にはTとDの音の区別、つまり濁音の概念がないそうなので、日本語で言うときにはどちらでもいいのだ。
というわけで、正式名称としても、チーズタッカルビ、チーズダッカルビ、どちらでもオーケーだ。
ただ、「韓国語には濁音の概念がない」なんて言うと、こう思われる方もいるだろう。「実際韓国語を聞いてると、けっこう濁った音が多いぜ」と。
どういうことかと言うと、韓国語にはもともと濁音はないのだが、言葉の流れ上、言いやすくするために言葉がよく濁るとのこと。文字の表記上、濁音かどうでないか決定している日本語とはだいぶ発想が違う。ただ、日本語でも東北の人の言葉はやたら濁った音が多くなるが、それと似た現象なのだそうだ。
ネット上でより多く用いられているのはどっち?
では、インターネット上ではタッカルビとダッカルビ、どちらが多く用いられているのだろうか? これは、天下のGoogleさんが教えてくれる。Googleトレンドというツールで双方の検索ボリューム推移を比較してみた。

ご覧のように、タッカルビが最初からダッカルビに勝っており、現在では完全に勝利を収めている。ダッカルビの検索数は明らかに減少傾向だ。
多数派の言い方に合わせたいという場合は、タッカルビの方を使うようにしよう。
チーズタッカルビという言葉の意味は?

それからもうちょっと気になることがある。タッカルビって、そもそもどういう意味なんだろう? チーズはわかるけど、タッカルビって?
これも調べたところ、こんな意味だった。
タッ:鶏
カルビ:あばら肉やその周辺の肉
カルビというと牛肉のあのカルビを連想するが、本来は牛に限定されず、あばら肉を指すらしい。で、その鶏バージョンとのこと。ただし、実際にはもも肉を使ったりするので、もともとの意味合いはかなり薄れている。
チーズタッカルビっておいしいの?
とてもおいしかった。使った具材はこちら。
- 鶏もも肉
- キャベツ
- じゃがいも
- 玉ねぎ
- ニンジン
- アスパラガス
- トッポギ
- チーズ
タレは「タッカルビのたれ」みたいなのがあればよかったがスーパーになかったので、次の調味料を混ぜて利用した。
- コチュジャン
- 味噌
- 酒
- しょうゆ
- 砂糖
- 生しょうが
- 生にんにく
分量は忘れたので、クックパッドなどで調べて欲しい。
なお、料理にはチーズタッカルビパンを使った。
これが思ったより優れもので、チーズはほどよくとろけ、使いやすい。何よりすごいのは、フッ素樹脂加工のためにまったく焦げ付かないことだ。
さんざん食べて、最後に焦げが残ったのだが、ハシで少し力を入れたら黒くなったチーズも具材も簡単に剥がれた。見た目より洗いやすく手入れしやすいのでおすすめである。
それから、この商品は中にちゃんとレシピが入っているので、それを見ながら具材を調達して料理をすれば、ちゃんとおいしいチーズタッカルビが食べられる。
まとめ
チーズタッカルビなのかチーズダッカルビなのかまよったが、結果、どちらでも正しいとのこと。外国語の音は日本語とルールが違ったりするから、こういうこともあるんだろう。
そういえば、ツイッターも初期の頃は「トゥイッター」と「ツイッター」で表記が割れていた。今では完全に「ツイッター」が勝利を収めている。
いまの動向からすると、チーズタッカルビの方が主流となっていきそうだ。