サンタさんは今どこ? NORADとGoogleの追跡作戦2017

クリスマス・イヴの晩、子供たちが寝静まった頃、北国のとある家からひとりの老人が飛び立った。トナカイが引く木製のソリに乗り、荷台にはプレゼントの山。老人の出で立ちといえば赤白の暖かそうなコスチュームで、赤ら顔に白いひげ、手綱の下のお腹はぽっこりと膨らんでいる。

男の名前はサンタクロース。

さて、このサンタクロースだが、実はとある組織が大々的に追跡を行なっているのをご存知だろうか? ファンタジーのイメージが強いサンタさんを、最新鋭の機器を使って追いかけ、どこにいるかをインターネット経由で逐一教えてくれるサービスが存在するのだ。

NORAD(ノーラッド)によるサンタクロース追跡開始!

毎年サンタを追跡しているのはNORAD(ノーラッド)という組織だ。正式名称は北アメリカ航空宇宙防衛司令部。これはアメリカ空軍とは別で、アメリカ合衆国とカナダが共同で運用している防衛組織だ。人工衛星の状況の観測、核ミサイルの発射警戒や戦略爆撃機の監視を行なっている。

ノーラッドはクリスマスになると「ノーラッド・トラックス・サンタ」(NORAD Tracks Santa)というプロジェクト名で毎年サンタの追跡を行なっている。冷戦の最中だった1955年から、2017年ではや63年目となる。

2017年は12月1日からサイトの更新が開始。

12月24日、イヴの今日、日本時間16時1分から今年もサンタクロースの追跡が開始される予定だ。

NORAD Tracks Santaのきっかけ

シアーズの広告

サンタへの電話番号を告知する広告。シアーズ社は今も続く老舗の百貨店だ。

なぜ軍事組織がサンタの追跡を始めたのか? きっかけは1955年、コロラド州スプリングスに拠点を置くシアーズローバック社が「サンタへの直通電話」を開設したとき、間違えてCONAD(中央防衛航空軍事基地)の司令長官のホットライン(非常用直通電話)の番号を広告に載せてしまったことによる。

女の子
ねぇ、サンタさん。今どこにいるの?

子供はサンタ本人に聴いているつもりだったが、受話器を持っていたのは司令官のハリーシャウプ大佐。ここで「間違い電話だよ」と言って切ってしまえばそれまでだったが、このハリーシャウプ大佐、粋なことに部下に対してレーダーで確認をさせた。

さらに、次々にかかってくる子供たちからの問い合わせに対し、逐一最新情報を伝えたことから、この伝統が生まれたのだ。この追跡プロジェクトはCONADからNORADに受け継がれて今に至る。

追跡開始の日時

勝負はもちろんクリスマス・イヴである。2017年は、日本時間12月24日、16時にサンタ追跡がスタートする。その後は、去年の例でいえば、23時を過ぎてから日本の領空に侵入してきた(航空自衛隊は見逃したか目こぼししてくれたようだ)。滞在時間はおよそ15分。札幌から始まり、東京、京都、横浜、大阪、さら南下した那覇まですっかりプレゼントを配り終えたようだ。

日が暮れ始める頃にチェックすると、サンタの最新動向を知ることができるだろう。

各種SNS、公式サイト、YouTubeでチェック可能

サンタ追跡の情報は、NORADの公式サイト、Twitter、YouTube、Instagramで逐一チェックすることができる。

サンタ追跡を行なっている現場。NORAD OPERATIONS CENTERの文字が見える。思ったよりもかなりラフな、リラックスした雰囲気だ。……というか、クリスマス・パーティーをしているようにも見える。

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2017.12.02

Googleも負けてない! 独自のサンタ追跡プロジェクト

さて、ノーラッドという軍事組織がサンタクロースを追跡している一方、Google EarthやGoogle Mapを擁するGoogle社も負けじと独自にサンタ追跡を行なっている。その名もGoogle Santa Trackerという。

2016年のクリスマス・イヴには、日本時間19時にサンタの追跡がスタートされた。NORADよりは若干遅い。ちなみにGoogleの方はアニメーションでサンタの動向がチェックできるので、子供と一緒にスマホやiPhoneでチェックするのも楽しそうである。

2017年もすでにサイトが動き出している。

なお、このサイトではサンタの追跡とともに、クリスマスよりだいぶ前からさまざまなミニゲームが遊べるようになる。すでにいくつかは遊べる。どれもかなりクオリティの高いもので、遊び方も直感的に理解できるので簡単。30分ほど没頭してしまった。以下の3つは一例で、他にもいろいろある。チェックしてみよう。

サンタクロースについてSiriに聴いてみた

ところで、サンタクロースについて、Apple社のSiriさんは何を知っているのか、どうお考えなのかを聞いてみた。すると、こんな返答が返ってきた。

サンタはいるの

サンタがいる場所はフィンランド、ノルウェーなど諸説あり、だいたい北極に近い国というイメージがある。が、Siriの見解としては北極にいるということらしい。

サンタはいるの

意味深な返答だ。「Siriが実在しているのと同じくらい、サンタも実在している」という。Siri、お前は実在していると言えるのか? 実体がなくとも、人格は実在できるのか? そもそも実在とはなんだ? 実在を証明することはできるのだろうか? ……いや、これ以上は哲学の領域だ。いま問うことは控えておこう。

まとめ

サンタクロースの追跡を本格的に行なっているのはアメリカとカナダの連合組織NORAD(ノーラッド)だった。ぜひ、クリスマス・イヴには公式サイトかSNSなどで情報をチェックしたい。午後4時くらいからたまに見てみるといいだろう。

また、Googleも粋なサービスを展開している。ノーラッドに比べると本気で追跡をしている感じはないが、ミニゲームとサイトは非常に充実している。聖夜のちょっとした団欒のひと時、iPadなどで楽しむには最適だ。

これを書いている今はまだ10月で、これからハロウィンという時期。けれど、きっと今頃サンタクロースは世界中の子供たちへのプレゼント配達の準備にかかりきりになっているはず。今年も無事に仕事をやり遂げて欲しい。