ホワイトデー、それは男性が女性に、バレンタインデーのお返しをする日。チョコレートやクッキーをくれたお礼に、何かいいものをあげちゃおう。かわいいあの子を喜ばせるために。
というのが基本だが、中には「バレンタインデーに何ももらってないけどあげるんだ。あげたいんだ」という男性もおられるだろう。だが、不安になるのは「そんなのありか?」「喜んでもらえるか?」ということ。
はたして、バレンタインにもらってないけどホワイトデーにプレゼントをあげるのはアリなのか、考えてみた。
もくじ
ホワイトデー、もらってないのにあげたい場合
もう10年も前になろうか、バレンタインデーに「逆チョコ」なるものが提唱されたことがあった。「女が男に」という一方通行に縛られることはない、「男が女に」チョコを渡してもいいじゃないか! という運動である。
逆チョコという言葉自体は現在あまり定着していないが、バレンタインデーというイベント自体はかなりフランクなものとなり、いちいち逆だなんだと言わずとも、男が渡しても別にいいような雰囲気になっている(と思う)。
なので、男性側から女性にプレゼントをしたいならバレンタインデーに渡せばいいと思うのだが、場合によってはそれができないこともあるだろう。
- 知り合ったり仲よくなったのが2月14日以降
- バレンタインデーには自分と相手が会えない状態だった
- 準備はしてたがモジモジしてて渡せなかった
こんな場合、3月14日、ホワイトデーに男からプレゼントをあげるのはありなのか?
もらってないのにあげるのはアリ? ネットの意見は……
広く女性の意見を知るため、Yahoo!知恵袋をのぞいてみたところ、こんな相談があった。
バレンタイン貰ってないのに、ホワイトデーに何かあげたらキモいですよね。
女性には、 ふだんあまり接点のない人にいきなりホワイトデーのプレゼントをもらった立場で考えて頂けると助かります。
「キモいですよね?」とあるので、だいぶネガティブかつナーバスに考えているようだ。相手が「あまり接点のない人」だから、迷っているんだろう。
これに対し、以下のような回答がよせられていた。
- 全然OKです! もらってないからホワイトデーのeventは利用できないなんて、そんな決まりないですし(^-^)
- 普通にうれしいと思います!! っていうより、ぜひ欲しいですwww
- バレンタインは女性から、ホワイトは男性からなんで、全然OKだと思いますよ! 好きな方に渡したいのなら頑張って下さい!
- キモくないですよ!!!!!! あたしなら「ん?なんでかな。。。?」って 考えちゃうけど嫌じゃないもん(^-^)
- ホワイトデーって何も、お返しをする日だけではないと思います!! なので渡すのはokだと思います^^
- 確かにいきなり貰ったらビックリしちゃうかもしれないですが、貰ったら普通に私なら嬉しいです。ちょっと今後意識するようになったりするかもです…
他にも「もらってないけどあげる」はOKという意見が多数

上記のYahoo!知恵袋の他にも、個人のブログや相談サイトを複数チェックしてみた。すると、感覚としては8割くらいが「あげてもよい」「もらったら嬉しい」という肯定的な意見だった。
結論:バレンタインにもらってないけど、ホワイトデーにあげるのはOK!
いま迷っている方は、世の女性の意見として「渡すのはOK」だとわかっておけば心強いだろう。
こんなのはNG! 関係性と金額に注意
「もらってないけどあげるのは大丈夫」。一応そういう結論に至ったが、しかし、注意点もある。肯定的な意見を書いていた女性たちも、いくつかの留保をつけている。そこを確認しておこう。
1)関係性が薄いならやめた方がいいかも
あまりにその女性との関係が希薄なら、やめた方がいいという意見もあった。ある程度親しい間柄ならまだしも、普段からコミュニケーションが取れていないような相手だと、喜んでもらえないどころか訝しい目で見られるかも。
たとえば通勤電車でいつも見かける女子高生がいて、その子を見かけるたびに忘れかけていた恋心に日がつき、やがて思いを抑えられなくなって何か話しかけてみたいと思う。
折しもそれはホワイトデーの時期。ということは、3年生のあの子はもうすぐ卒業だ。もうすぐその子を電車で見かけることはなくなってしまう。連絡先はおろか名前さえ知らないのだから、もう一生会えなくなってしまう。
ああ、その前に何とか、自分の想いを伝えなければっ! 春が来てしまう前に、あの子にアプローチしなくてはっ! うおおおぉぉぉぉっ!!
……と、あなたがそんな恋の炎に焼かれる42歳独身男性だった場合、その用意したダイヤのネックレスとバラの花束は渡さない方がいいだろう。熱い想いを綴ったその27枚の便箋も、こっそり残業後のオフィスでシュレッダーにかけよう。
まったく知らない人からのプレゼントは、ホワイトデー云々とは関係なく不気味である。
2)金額は1,000円前後が妥当
金額にも注意が必要だ。もともとバレンタインにあげてもいないのに高額なアクセサリーやブランド品、高級ディナーのお誘いなどは気持ち悪がられること必至。
というわけで、あげるなら1,000円前後のものが無難である。500円だとちょっと安い気がするが、2,000円となるとちょっと重たい。だから、1,000円程度のものにしておこう。
ホワイトデーに女子がもらったら嬉しいものは何?
はて、ではホワイトデーに女子がもらったら嬉しいものとは何なのだろう? お菓子がいいとよく聞くが、芋けんぴやぼんち揚、草加煎餅などはどこか違う気がする。役に立つものが喜ばれそうだが、下着をあげたら気持ち悪いし、サランラップやクイックルワイパーは実用的すぎる。
そこで、以下に3つ、無難かつ喜ばれそうなものをご紹介しよう。
1位:クッキー
もう、これを選んでおけば間違いない。ザ・定番。安定のチョイス。気持ち悪くもないし、もらって困ることもない。日持ちするし、ハズレはほぼない。
購入場所は百貨店がいい。地下にもぐっていけば、クッキーが売っている。それを買おう。なるべくかわいい、女の子受けしそうな缶を見繕って。ゴディバはチョコのイメージだが、クッキーも売ってて見た目もいい。
2位:モロゾフのチョコ
これはもう、手軽なプレゼントの代表選手。安いのは1,000円ほどで買えるけど、チョコとしてはやや高級という絶妙なニーズを満たしてくれるアイテムである。事実、おいしいし。
神戸に本社のある純然たる日本企業でありながら、どこか「ドイツの方から来ました」みたいな雰囲気を出してるのも憎い。「どのクッキーがいいか選べない!」なんてあなたはモロゾフを買うべし。
3位:はちみつ
これは私個人のおすすめだ。はちみつはプレゼントに最適。普通のお菓子とは差別化できるし、用途がさまざまな上、日持ちもする。健康にもいい。そう、ホワイトデーの時期、喉の乾燥だってはちみつは潤してくれる。
京都で学生をしている頃は、ことあるごとに「ミール・ミィ(miel mie)三条本店」というお店ではちみつを買い、女性たちにあげていた。同級生にも、家庭教師先の生徒にも、そのお母さんにも。
値段は800円くらいからあり、評判はよかった。ちょっとだけ変わったものをあげたいという人にははちみつがおすすめ。
まとめ
以上、バレンタインデーに何ももらってないのにホワイトデーにプレゼントをあげるのはありなのかを考えてみた。結局、一般論としてはオーケー。でも、関係性が希薄な場合は控えた方がいいかもしれないし、金額は1,000円程度を目安にした方がいい。
とはいえ、結局どうするのかは個別のケースによる。人によって考えも状況も違うのだから、一般論だけでは片付けられない。
とりあえず、私はよく道で見かける女子高生のために、名前も知らぬあの子のために、ティファニーでジュエリーを買ってこようと思う。ホワイトデー当日は白いタキシードを身にまとい薔薇の花束を携えて、万感の思いを胸に、あの娘に手渡しにいくのだ。通報は、しないで欲しい。