ソフトバンクの料金プランをわかりやすく図解【割引に要注意】

ソフトバンクの謎解明

数日前、ソフトバンクで機種変更をしました。3年使ったiPhone6から最新のiPhoneXRにしたのです。

「やった、最新機種だ!」と喜んだのも束の間、あとからジワジワ込み上げてくる料金プランへの疑問。なぜこんなに高いんだ、という不信感。

そこで、私は一念発起してソフトバンクの料金プランの全容解明に取り組みました。「自分もよくわかってないから知りたい」という方のためにわかりやすく解説します。

ソフトバンクの料金プランは5項目に分けて理解

auやdocomoも同じだと思うのですが、スマホ料金がわかりにくいのはその内容を分けて考えないからです。しかし、まずしっかり項目ごとに分類すればだいぶ理解しやすくなります。

図解ソフトバンクの料金

このように、一言で「スマホの料金」と言っても大きく3種類の料金があり、おまけ的な要素としてオプションが、それから値引きされる要素として各種の割引があります。つまり、5項目に分けられる

通話料金は電話をかけるための基本となる料金。データ通信はインターネットを使うための、「〇〇GB」などと定められているもの。端末代はスマホ本体の料金です。

それから補助的なサービスが受けられるオプションがいくつかあり、それからいろいろな割引がある。

大事!
実は、ソフトバンクの料金のわかりにくさはほぼこの最後の「割引」のせいです。こいつが諸悪の根源と言ってもいいでしょう。

ですが、その前に他の4項目を理解する必要があるので、順番に解説していきます。

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※YouTube動画でもほぼ同じ内容を解説しています。

1)通話料

これは携帯料金の中心になるところ、つまり、電話をするための基本料金です。現在、ソフトバンクではこのようになっています。

通話基本プラン
(20円/30秒)
1,200円
通話基本プラン+準定額オプション
(1回5分以内無料)
1,200円+500円=1,700円
通話基本プラン+定額オプション
(国内通話いつでも無料)
1,200円+1,500円=2,700円

と、これだけならわかりやすいのですが、この料金は2年契約(自動更新)のときのもの。つまり、特定の更新月以外だと契約解除料9,500円がかかります。

では、他のプランがあるかというと、実はあるんです。

2年縛り(自動更新)以外のプラン
  • 2年契約(フリープラン):基本プランから300円アップ
  • 2年契約なし:基本プランから2,700円アップ

上の方は、2年経つまでは解除料がかかるけど、それを過ぎればかからない、というもの。こういうのもあるんですね。

しかし、2年契約(フリープラン)で毎月300円払うと、24ヶ月で7,200円となり、うかうかしてると解除料より高額となる可能性もあります。ちょうど24ヶ月で解約しても2,300円しかトクにならないし、そんなタイミングよく解約できるなら普通の2年契約でも十分です。

下の「2年契約なし」でもし1年間使い続けると2年契約の場合よりなんと32,400円も高額にっ! 実質的にはもう、2年縛りで契約させる気満々ですね。私が先日機種変更をしたときも、縛りのないプランについては説明はありませんでした。

この時点でもうわかりにくいです。

2)データ通信料

スマホと言えば、インターネット。電話しかしない人などおりません。データ通信料とは、ネットの利用料のことです。ウェブ使用料として基本的に300円がかかるのですが、メインとなるのは次の2つのプラン。

ウルトラギガモンスター+
(対象サービス無料と50GB)
5,980円
ミニモンスター
(使ったぶんだけ)
2,480~6,980円

ウルトラギガモンスター+はよく「実質無制限」などと宣伝されているプラン。YouTubeやLINE、Instagram、facebookなどの有名サイトの通信量(一部を除く)が無制限で、さらにプラスして50GBまでOK。1ヶ月にここまで通信する人は珍しいでしょうから、本当に、実質無制限のプランです。

混同注意
「ウルトラギガモンスター」は7,000円で、「ウルトラギガモンスター+(プラス)」は5,980円となっており、金額やサービス内容が少し異なりますのでご注意ください!

ミニモンスターは使ったギガに比例して料金が増えていく、というものです。

はて、5,980円というこのお値段、どう思われますか? 「高い!」と思いますよね。データ通信、つまり、ネット代だけで5,980円。税込にしたら6,458円。これだけ払ってもいいという方がどれだけいらっしゃるでしょうか?

あるいは、ウェブサイトやちらしを見たことがある方は、「え、そんなにするんだっけ?」と不思議に思われたかもしれません。「記憶にある値段と違うぞ」と。

実は、ここには一つ大きな問題があるのですが、それは割引のところで解説しましょう。

一つ心にとめておいて欲しいのは、ウルトラギガモンスター+の料金は税別月額5,980円で間違いないということです。

3)端末代金

これはスマホ本体の料金です。iPhoneなら少し古いので7万円くらい、最新のXS、XS Max、XRだと10万円ほどですね。

この値段は上の2つと違ってただのモノの値段ですから、特にプランだとか何だとかはありません。

……と、そのはずなのですが、ソフトバンクなど大手キャリアはこの端末代金をなるべく安く見せて、それを誘い水にして高い通信量を取るというのを基本戦略としています。この端末代が安く見えるときこそ、われわれ消費者には注意が必要です。

4)オプション

上の3つが基本となる料金ですが、追加でいくつか加入できるサービスがありますね。現在、多くの方が利用する可能性があるのがこの2つです。

あんしん保証パック with AppleCare Services 1,160円 or 830円
iPhone 基本パック 500円

上のものは、Apple製品を買うときに同時購入できる保証サービス「AppleCare」をパワーアップさせ、サポートもつけたもの。iPhoneX、XS、XS Maxの3種が1,160円で、それ以外が830円です。

画面割れやその他の修理をしたとき、一度AppleCareと同等の費用はかかるのですが、あとでその分の期間固定Tポイントがもらえます。今回調べていて、唯一「いいかも」と思えたサービスです。

iPhone基本パックは主にセキュリティ面での強化と紛失ケータイ捜索サービスが使えるというもの。iPhoneにはそれ自体に「iPhoneを探す」機能があるので、それを利用できる方には不要でしょう。

オンラインのシミュレーションに注意!
公式サイトの「料金シミュレーション」にはなんとこのオプションの項目がありません。なので、窓口に行ってはじめて知って、なんとなく加入してしまう方も多いのではないでしょうか。

5)割引

やってまいりました、ソフトバンクの料金プランを複雑怪奇にしている元凶が。ここさえ理解すれば、これまでぼんやりしていた料金の内訳や仕組みなどもわかります。

まずは、現在使える主な割引を一覧表で見てみましょう。

1年おトク割引(12ヶ月間) -1,000円
おうち割 光セット -1,000円
みんな家族割+ 1人 0円
2人 -500円
3人 -1,500円
4人以上 -2,000円
半額サポート 2年以上継続で端末代のローン残債免除
下取りプログラム 通信料金から割引(24回の分割割引)

このように、かなりさまざまな割引があります。先ほどデータ通信料が7,000円で、思ったより高すぎるでしょうと言いましたが、実はこの割引がいくつか効いているせいで、その割引された金額がもともとの金額だと思わされているのです。

この割引にはそれぞれ巧妙な仕掛けがほどこされていますので、これは改めて詳しく見ていくことにします。

ソフトバンクの割引を解明! 条件と割引額

ソフトバンクの月々の料金。それは通話料とデータ通信料、それに端末代の3つで主に構成されています。あとはオプションを選べばそのぶんも追加される。

これだけなら、まだそんなに難しくないのです。ですが、ここに各種割引が加わるととたんにわからなくなり、多くのひとが理解を諦めてしまう。なんとなく、ざっくり総額で月いくらかしか考えなくなってしまう。そのように誘導されているのです。

そんな罠を避けるため、割引の条件と仕掛けを見ていきましょう。

1)1年おトク割

契約をして1年間は、月々の料金が1,000円安くなるというもの。逆にいうと、2年目からは問答無用で1,000円高くなります。

これは新規契約でも機種変更でも適用されるので、とくに条件はありません。必ず1,000円引きになります。

この割引の意図ははっきりしていて、初年度の料金を安く見せること。これに尽きます。

実際、ソフトバンクのホームページでは「12ヶ月間 〇〇円から」という形で、この割引が適用された場合の金額をデカデカと表示しています。

2年目に入り、気づいたときにはいきなり1,000円高くなる。でも、1,000円くらいなら「ちょっと使いすぎたのかな?」と思ってスルーしてしまうかもしれませんね。

チェック!
  • 条件:新規購入・機種変更
  • 割引額:最初の12ヶ月間、1,000円引き

2)おうち割 光セット

これは自宅にソフトバンクのインターネットを導入しているとき、スマホの月額が1,000円安くなるというもの。SoftBank光やSoftBank Airを使ってる家庭が対象です。

これはもちろん、スマホだけでなく家庭のネット回線もソフトバンクにしてもらうためのものです。

パソコンを持っていない一人暮らしの方ですとSoftBank光もAirもないよ、という方がいらっしゃるでしょう。その場合はスマホ料金も不利になってしまいます。

チェック!
  • 条件:SoftBank光やSoftBank Airなど、家庭用ネット回線の利用
  • 割引額:1,000円

3)みんな家族割+

これはいっしょにウルトラギガモンスター+に加入すると、人数に応じて割引されるというもの。「家族割」となっていますが、同居してなくてもいとこまでの親族・親戚、あとはシェハウスで同居してる人でもOKです。

4人以上で毎月-2,000円の割引ですから、かなり大きいですよね。

しかし、この割引にはかなり巧妙な仕掛けが2つあります。

一つ目は、勧誘を促すというもの。「いっしょに契約すればお互い安くなるから」という形での招待を期待しているのでしょう。

もう一つが、解約をしにくくするというもの。自分がソフトバンクを使い続けるおかげで家族や友人・恋人の料金が割引されるわけで、一人だけやめたら他の人の料金にまで影響が出てしまいます。これは引き止めの方法としてなかなかエグいですね。

チェック!
  • 条件:家族・親戚・同居人(シェアハウス含む)でいっしょにウルトラギガモンスター+に申し込む
  • 割引額:2人で500円、3人で1,500円、4人以上で2,000円

4)半額サポート

これは、契約した端末を48ヶ月払いのローンにしておいて、24ヶ月経ったら残りの端末代金を免除してくれるというもの。うまく活用すれば機種代金の負担が半額になるから、「半額サポート」というわけです。

しかし、24ヶ月経たないとこの半額サポートは適用されませんし、経過した場合でも、同クラスの端末に機種変更することが条件となっています。なので、この恩恵を受けるためには「2年使い続けた上で、ソフトバンクでまた高い端末に機種変更する」ことが条件となっています。

半額サポートなどと言いつつ、通話料の2年縛りをさらに強力なものにする繋ぎ止めのための制度です。

チェック!
  • 条件:端末を48回払いのローンで購入し、24ヶ月経過後に同等機種に乗り換える
  • 割引額:端末代金による

5)下取りプログラム

機種変更のとき、それまで使っていた端末を下取りしてもらうことにより、一定額を割り引いてくれるというもの。

機種によってその額はちがいますが、通信料金から24回に分けて分割割引となっています。

「下取り」なら、そのぶんの金額は新しい端末の代金から引くべきだと思うのですが、なぜか通信料金からの割引となっています。しかも、24ヶ月にわけて。

ソフトバンクはあらゆる方法を使って2年間解約させまいとしているのです。

チェック!
  • 条件:使用していた端末をSoftBankに下取りに出す
  • 割引額:下取りに出した端末による

割引のまとめ

以上のように、ソフトバンクではかなり多くの割引があります。ですが、もともとの金額が高いのですから実際におトクというわけではありませんし、割引の複雑さのせいで料金全体の仕組みがわかりづらくなってしまっています。

また、2年縛りをさらに強化するような仕組みもあって、このせいで現状維持バイアスがかかってしまいます。すると、本当は他にいいサービスがあるのに、そちらに目が向かなくなってしまう。

なかなか厄介なのがこれらの割引なのです。

スマホ料金の月額例

では、上の料金の内訳と割引システムを踏まえた上で、実際にいくらスマホ料金がかかるのかを考えてみましょう。あまりたくさんやっても仕方ないので、すごく安く済む場合と高くつく場合、2通りで考えてみます。

CASE1:すごく安くなるA子さんの場合

今、案外iPhone8を購入する人がけっこういるようなので、この場合を考えてみましょう。条件としては、家族4人でソフトバンクを使い、家にはSoftBank Airがあり、2年縛りを受け入れて、それからiPhone6sを下取りに出した、としてみます。

通話料
(1回5分無料)
1,700円
データ通信料
ウルトラギガモンスター+
6,280円
(ウェブ使用料含む)
端末代金
(iPhone8)
1,800円
(48回)
オプション 830円
(あんしん保証パック with AppleCare Services)
1年おトク割 -1,000円
おうち割 光セット -1,000円
みんな家族割+ -2,000円
下取りプログラム -570円

月額 6,040円(税込 6,523円)

かなり安くなる条件を考えたつもりですが、それでも税込6,500円ほどとなりました。大手キャリアで契約してる場合には安めな金額と言っていいでしょう。やはりウルトラギガモンスター+の5,980円が効いています。

CASE2:すごく高くなるB男さんの場合

今度は、一人暮らしでネット回線もひかず、単独でソフトバンクに加入してる場合。下取りもなし。でも最新のiPhoneXS Masの最上位512GBを使ったとすると……。

通話料
(いつでも無料)
2,700円
データ通信料
ウルトラギガモンスター+
6,280円
(ウェブ使用料含む)
端末代金
(iPhoneXS Max 256GB)
4,020円
(48回)
オプション 1,330円
あんしん保証パック with AppleCare Services
iPhone基本パック
1年おトク割 -1,000円
おうち割 光セット 0円
みんな家族割+ 0円
下取りプログラム 0円

月額 13,330円(税込 14,396円)

A子さんの倍のお値段となりました。

下取りにも出さず、ほぼ何の割引も効かず、ここまでリッチな使い方をする方は少ないかもしれませんが、しかしこれに近い金額を支払っている方はいらっしゃるでしょう。

注目すべきは、iPhoneXS Maxの512GB本体は毎月4,020円の支払いということ。それ以外の部分が1万円を占めているのです。やはり通信にかかる費用が高すぎる。

料金プランから見えるソフトバンクの戦略

かなり複雑なソフトバンクの料金システムについて見てきました。このような実態を理解すると、ソフトバンクの戦略が透けて見えてきます。それは主に3つにまとめられるでしょう。

SoftBankの料金戦略
  1. とにかく複雑にして理解しづらくする
  2. 2年間は解約しにくい仕組みにする
  3. 割引を多くしておトクに見せる

基本的には通話・データ通信・端末という3種類の料金をわけて考えるべきなのに、ソフトバンクはあえてそれがしにくいような料金システムを組んでいます。こうなると、普通はぜんぶまとめて「スマホ代」として理解するしかなくなります。

また、通話料の2年契約・半額サポート・下取りプログラムという3重の仕組みによって契約者を囲い込むような仕組みが取られています。もし途中でソフトバンクを解約したら、一見かなりの金額を損するような印象を与えていますね(実際はそうでもないのですが)。

さらに、割引をたくさん作って、それで見た目の金額を低く見せています。スマホ代が高すぎる最大の要因であるウルトラギガモンスター+は、その公式サイトを見ると、「3,480円から」と書かれています。基本的には5,980円であることが、めちゃくちゃ注意して読まないとわからない。

ウルトラギガモンスタープラスの料金

出典:https://www.softbank.jp/mobile/price_plan/data/ultragiga-monster-plus/

これでは、総務省が問題視するのも頷けるというものです。

まとめ

ソフトバンクの料金について説明するのに、スッキリ書こうと思っても6,000文字以上かかってしまいました。これを窓口でしゃべっただけで理解するのは難しい……というか、予備知識がかなりないと不可能でしょう。

私はこのような料金の実態を知ったあと、iPhoneXRを持って契約した店舗に行き、8日間キャンセルというものを使って契約を解除し、ソフトバンクにお別れを告げました。

そうして、以前からよくわからずに見て見ぬフリをいていた格安SIMについて調べて、そちらへ切り替えることにしたのです。これについてはまた長くなるので、別の記事で。

格安SIMとは? 一番わかりやすく教えます【よくあるQ&A付き】

2019.01.03

ソフトバンクから格安SIMへ乗り換え! iPhoneユーザー向けに解説

2019.01.02

おまけ:料金チェックシートをご利用ください

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料金チェックシートの記入例
ソフトバンクチェックシート記入例