U-NEXTに登録してから半年が経過した。最初は「無料体験だけ試してみよう」という感じだったが、今では完全に生活の一部に溶け込んでいる。「YouTubeを見るか……いや、U-NEXTで映画にするか」ぐらいの感覚だ。自分の中では、あの中毒性のあるYouTubeにならぶ存在となっている。
そこで、日常的に使ってみた体験談・感想・レビューを記しておきたい。どの動画サービスにしようか、U-NEXTを選んで後悔しないか、と迷っているあなたの参考になれば幸いである。
もくじ
U-NEXT(ユーネクスト)とは?
「てか、そもそもU-NEXTって何なの? ジャニーズの新しいグループ?」という方のために、ざっくりとした説明をしておこう。
U-NEXTとは、オンラインで映画やドラマ、アニメなどが視聴できるサービスだ。ネット回線があれば、パソコンでもスマホでもタブレットでも見られる。サービス開始は2007年と意外と古く、現在の配信コンテンツ数は12万本以上。雑誌とか漫画も読める。
似たサービスには、大手ではHulu、Netflix、Amazonプライム、FOD(フジテレビ・オン・デマンド)などがある。
U-NEXTの料金
YouTubeと違い、U-NEXTはタダではない。こうなっている。
月額1,990円で1200ポイント付与
オーバーした分は追加支払いが必要
つまり、毎月基本的に2,000円くらいかかり、その基本料金に抑えてもいいし、オーバーして追加で支払いをしてもいいというシステム。支払いには、私はクレジットカードを利用している。

左上のロゴの下に、今月の残りポイントが表示される
動画には「見放題」と「ポイント」の2種類がある。つまり、無料と課金の動画だ。もちろん、新しい作品ほど高いポイントがかかることが多い。たとえばつい2日前にレンタル開始となった『スパイダーマン:ホームカミング』は756円である。
毎月基本料金が1,990円なのにポイントが1200というのが少しわかりにくいというか、ケチな感じはしている。いっそ1990ポイントくれよ、と思う。
1,990円は安いのか高いのか?
さて、これを高いと捉えるか安いと捉えるかだが……私としては、妥当なところだと思う。高すぎないが、特段安いわけでもない。
数年前、ビデオショップに足繁く通っていたとき、旧作は多くが100円で、新作はもうちょっと高かった。が、たびたび延滞をしてそこそこの料金を取られたり、貸出中で涙を飲んだこともある。
それを考えると、自宅で旧作の多くを無料で視聴でき、延滞や貸出中という呪縛から解放してくれたU-NEXTが1,990円(+オーバーした分)というのは実に妥当なところだと思う。

おおむね基本料金内か、500円程度のオーバーとなっている
31日間無料体験ができる!
私も最初はそうだったが、U-NEXTは31日間の無料体験ができる。普通に登録した場合と比べて、特に制限もない。なので、気になったらまずはこれを利用してみるといい。必要な情報は名前、パスワード、支払いのためのクレジットカード情報くらいである。
なお、解約も簡単だ。31日使ってみて「なんだ、このクソ動画サービスは」と思ったらそこで辞めればいい。……まあ、そんなことは思わないだろうが。
U-NEXTを使ってみた感想
ようやく本題だが、ぶっちゃけU-NEXTはどうなのか? 登録してよかったと思えているのか? 結論として、よかったと思っている。いやほんとにね、動画ライフ・映画ライフがかなり充実するようになった。
使ってみる前、不安な点は以下の3つだった。
- ストレスなく動画再生ができるのか?
- 見たい動画はちゃんと揃っているのか?
- 料金は適正か?
まず、動画再生に関してはほぼ問題ない。たまに回線が不安定なときにわちゃわちゃした作品(『ドクターストレンジ』とか)を見ると止まったり画質が荒くなったりするが、ほぼストレスなく視聴できる。また、視聴をはじめて数十秒ほどダウンロードが追いつかず、低画質で再生が開始されることもあるけれど、それも少し待てばオーケーだ。すぐ高画質に切り替わる。
動画のラインナップだが、これもまあ満足。私が洋画を見ることが多いが、最新のものから古いものまで、おおむね揃っている。とりわけ、大好きなマーヴェル作品はたぶん全部視聴できる。クリストファー・ノーラン監督の『バットマン』3部作もある。『男はつらいよ』も全部あるようだ。
料金については、上に書いた通り。妥当である。
ラインナップに関する不満点

作品の検索方法はあまり使いやすいとは言えない
ただし、品揃えに関して不満もないわけじゃない。たとえば、私の好きなこんな作品はU-NEXTでは見られない。
- ジブリアニメ
- ヱヴァンゲリヲン新劇場版
エヴァは、テレビ版はあるが、新劇場版がない。
ちなみに、今ちょっと調べてみたら、なんとジブリアニメはAmazonプライムビデオでもHuluでもauビデオパスでも見られないらしい。動画配信はやってないのだ! つまり、ブルーレイかDVDをレンタルするしかない。なぜなのだ……。
オススメ機能は微妙
そうそう、あと、U-NEXTのオススメ機能はイマイチだ。これを言っておかなければ。
たとえばYouTubeの「あなたへのおすすめ」は神がかっている。視聴履歴などに基づき、非常に的確に興味のある動画をオススメしてくれる。さすがはGoogleの検索システムを利用しているだけある。無意識レベルに訴えてくるような的確さだ。
一方、U-NEXTでオススメしてくる作品には「おおっ!」と思わせてくれるものがない。表面的に、視聴履歴に関連した作品を表示しているだけという印象。表示スペースが狭いのもあるが。
見たい作品を検索して見る分には別にいいのだが、トップページに表示されるオススメには全然興味をそそられず、なんだか味気ない。もうちょっと、「おお、こんなのが見たかったんだよ!」と思わせて欲しいものである。
U-NEXTは字幕と吹き替えの切り替えがスムーズ
さて、今度はU-NEXTのいい点を。こんなところが気に入った。
視聴途中で字幕と吹き替えを切り替えられる
いや、いろいろあるのだけど、この一点で私は満足だ。感動した。レンタルをして、視聴し始めてからでも、字幕と吹き替えを切り替えられる、これが最高に便利。

画面右上の設定ボタンをクリックすると、字幕・吹き替えの切り替えができる
以前はiTunesを使っていて、字幕と吹き替えを間違えるとあらためてレンタルし直さなくてはいけなかった。が、U-NEXTならいつでも切り替え自由。「あれ、これは字幕? 吹き替えだっけ?」と迷わなくていい。
もし吹き替えでみてすごく面白かったら、レンタル期間中に今度は字幕版でもう一度見直すこともできる。切り替えはスムーズだ。これが地味にすばらしい。
ちなみに、もうひとつよく使っているAmazonプライムも、字幕と吹き替えは別々のコンテンツの扱いとなってて、切り替えはめんどくさい。この点において、U-NEXTは一歩リードしている。
まとめ
以上、U-NEXTを半年使ってみた感想をお伝えした。サービスの質・ラインナップを考えると、おおむね満足といったところだ。だからこそ、生活の中に溶け込んでいる。あらためて、いい点と悪い点をまとめておこう。
ラインナップはなかなか充実
字幕と吹き替えの切り替えがしやすい
ジブリ作品とエヴァ新劇場版が見られない
検索機能がやや使いづらい
しかし、ここまで書いて実感したのは、毎月1,990円を払いながらも全然U-NEXTを活用しきれていないということ。マーヴェルを中心に映画ばかり見ていて、ドラマとかアニメとかほぼ見ていない。雑誌も漫画も、手付かずだ。
ちょっと調べると、めぞん一刻もあるし、ディズニーアニメもあるし、案外いろいろ過去作もそろっている。それらが無料だったり、安く見れたりする。今後、もっと活用していきたいものだ。
これを読んで「ちょっとU-NEXTを使ってみたいな」と思っていただけたのなら、まずは31日間の無料体験をどうぞ。